【重要】労働だけの特殊なお知らせを掲載します。本番前に非表示対応

第6話  固定残業代制は定額働かせ放題?

第6話/固定残業代制は定額働かせ放題?
第6話-2枚目
第6話-3枚目
第6話-4枚目
第6話-5枚目
第6話-6枚目
第6話-7枚目
第6話-8枚目
マンガ一覧へ戻る

漫画では話しきれなかった
もうちょっと詳しい解説

固定残業代制のメリット・デメリットは?

固定残業代制で働く場合、メリットとデメリット両方あると考えられます。

メリット

①残業時間がゼロ、もしくは少ない場合でも、一定の固定残業代が支払われます

業務を効率化すれば残業時間を短くしつつ、一定の給与の額を維持できます。

②長時間残業した場合は、それに見合った残業代を受け取れます

固定残業時間を超えた場合は、その分追加で残業代を受け取れます。
長時間働いた場合でも働き損になることはありません。

デメリット

①会社が基本給を低く抑える可能性がある

固定残業代制を採用している会社は、毎月必ず固定残業代を、固定残業時間を超えた場合は、追加の残業代を支払う義務があります。
こうした支払いがかさむことを見越して、基本給を低く抑える会社もあります。

②会社が固定残業代制を「定額働かせ放題」と勘違いする場合がある

会社が「固定残業代さえ払えば働かせ放題」と勘違いしている場合、適切な残業代が支払われない可能性があります。

固定残業代制が違法なのは、どんなケースですか?

たとえば、以下のようなケースでは、固定残業代制が違法である、または未払い残業代が発生している可能性があります。

  • 固定残業代の時間や金額が明確ではない
  • 固定残業時間を超えたときの超過分の支払いがない
  • 固定残業代を除いた給与が最低賃金よりも低い
  • 就業規則や労働契約に固定残業代を採用すると書かれていない

詳しくは、固定残業代とは? 制度の概要と違法になり得るケースをご確認ください。

固定残業代制の会社はやばい・やめとけ、と言われることがあるのはなぜですか?

「固定残業代制の会社=やばい」というわけではありません。

この制度は、正しく運用すれば、会社にも労働者にもメリットがある制度です。
しかし、固定残業代制を「定額働かせ放題」などと勘違いしている会社があるのも事実です。
そういった会社の影響で

  • 固定残業代はやばい制度
  • 固定残業代制の会社はやめておけ

と思う方がいらっしゃるのかもしれません。
大切なのは、固定残業代制について正しい知識を持つことです。

固定残業代制については、下記のコラムで詳しく解説しています。

みなし労働時間制と固定残業代制の違いは?

みなし労働時間制

実際に働いた時間に関わらず、一定の時間を労働時間とみなす制度です。
外回りの営業職など、労働時間の計算が難しい職種の場合に採用されます。

固定残業代制

一方、固定残業代制は実際の残業時間に関わらず一定時間分の残業代を固定で支払う制度です。

違い

  • みなし労働時間制:労働時間についての制度
  • 固定残業代制:残業代(賃金)に関する制度

という違いがあります。
一方で、どちらも想定されている時間より長く働けば、その分の給料は受け取れる仕組みになっています。

それぞれ、詳しくは下記のコラムで解説しています。

1人で悩むより、弁護士に相談を

×
LOOV動画