弁護士になって約30年間、知財法務を含む企業法務を中心に活動

折田 忠仁Orita Tadahito
パートナー弁護士 / 41期
#企業法務中心
※所属や役職、業務内容はインタビュー当時のものです。
ベリーベストに入所する前はどのような仕事をされていましたか?
知的財産権の専門家を志して特許法律事務所へ。その後、様々な経験を経て、約16年間は大規模渉外法律事務所で過ごす。

平成元年4月に弁護士となり、知的財産権の専門家を志して某特許法律事務所に入所しました。在籍中に米国ロースクール留学を経て、米国法律事務所との特定共同事業を営んでいた法律事務所に移籍し、その後、平成14年にあさひ法律事務所(現西村あさひ法律事務所)に、平成19年にTMI総合法律事務所に移籍しましたが、この両事務所はいわゆる大規模渉外法律事務所でした。平成30年9月に当事務所に入所するまでの約16年間、大規模渉外法律事務所で過ごしたことになります。

弁護士になって30年以上経過しましたが、この間継続して知財法務を中心としていた関係で、製造業のクライアントを担当する機会が多く、担当先の東証一部上場企業から顧問弁護士に選任されることもありました。また、大規模渉外法律事務所に移籍してからはM&A案件に関与するようになり、本邦クライアントを代理した外国法人の株式取得、外国クライアントを代理した本邦法人の株式取得を巡る株式売買契約、株式引受契約、株主間契約その他関連契約に加え、本邦法人と外国法人との本邦及び海外における合弁会社の組成及び運営を目的とした合弁契約及び附属契約の起案、検討及び交渉等に携わってきました。

ベリーベストに入所した理由、また入所して良かったことを教えてください
新しいサービスの領域に踏み込めたと実感

前の事務所には10年以上在籍していましたが、その間、弁護士業界では、弁護士数増加による就職難、収入減、司法試験受験者減、多くの法科大学院の閉鎖等の強い逆風が吹きました。そのような環境の中、私自身も色々考えさせられることがあり、自らを見つめ直した結果、新しい環境を模索しようと思うに至りました。

それまでは企業法務以外はほぼ経験がありませんでしたが、当事務所に入所してみて、債務整理、B型肝炎、交通事故、離婚、労務、刑事事件等の個人案件を多く受任している職場環境に接し、また、ウェブ広告、TVコマーシャル、チラシ配布等案件獲得のための様々なマーケティング施策に触れるなど、良い刺激を受けています。

私は、これまでの経験を活かし、当事務所でも企業法務中心なのですが、私が勤務していた五大法律事務所の大企業を中心とした客層とは異なり、中小企業のサポートが多いです。中小企業の方々は、やはり五大法律事務所のような大規模で著名な法律事務所はコストの点で依頼するのは気後れすると感じておられるようです。そのような環境で、私自身新しいサービスの領域に踏み込めたと実感しております。

入所後のベリーベストの印象を教えてください
弁護士の方から潜在的ニーズを持った方々へ積極的にアクセスしようという姿勢を持つ、弁護士業界の先駆者的な存在

私より期も年齢も大分若い3名の代表弁護士の下、フレッシュな印象があります。考え方も新鮮です。他の多くの法律事務所は、良い仕事をすることが第一で、それができれば自然と客が客を呼ぶものだという従来の考え方を堅持していると思います。それはそれで間違いではありませんが、弁護士数が激増する環境下でそれだけでやっていけるのかということがあると思いますし、待ちの姿勢だけでは、相談しづらい、頭が高い、費用が高いといった弁護士の悪しきイメージを払拭することは難しいと思います。

この点、当事務所は、弁護士がこのようなイメージを持たれるのは、弁護士の方から潜在的ニーズを持った方々へ積極的にアクセスしようという努力がまだまだ不足しているからだという一貫した姿勢を持っています。この表れが、3,980円~の月額顧問料、全国的なオフィス展開、趣向を凝らしたウェブ広告、TVコマーシャル、チラシの活用などであり、こうしたマーケティング施策を実行した結果、顧問企業先が1300社を超えるに至ったことを知ったときは、本当に驚きました。総じて、弁護士業界の先駆者という印象を持っています。

現在の仕事内容を教えてください
知財法務を含む企業法務を中心に活動

引き続き知財法務を含む企業法務を中心に活動しております。特許権、商標権、著作権等の侵害案件に加え、M&Aのためのデューデリジェンスの実施、株式売買契約の作成、検討や条件交渉、主に顧問先の企業から依頼される各種契約や内部規約の作成及び検討、といったところです。外国絡みの依頼や外国法人からの依頼も頻繁にあり、その場合は当然英語対応になります。クライアント対応以外では、当事務所のウェブサイトに掲載する記事の執筆などもしています。

1日の仕事の流れを教えてください
一定の要件を満たせば、個人案件の受任も自由

ある1日の例を紹介します。

10時〜19時をコアタイムとしていますので、午前10時に出勤。午前中は、クライアントや同僚からのメール対応に追われることが多いです。

12時に昼食をとり、その後も同様の対応を続けていると、14時の会議の時間です。この会議は、事務所内部での企業法務案件担当者の会議で、今後の数値目標、新加入弁護士への既存クライアントの配転、案件獲得の方策等を話し合いました。

15時からは新規クライアントとの会議です。相手先の飲食事業の一部の事業譲渡を受けたいというお話でした。デューデリジェンスを実施する際にいかなる点に着目すべきかを中心に、今後の進め方についてアドバイスを行いました。

17時過ぎにはクライアントからのメールも少なくなりますので、腰を落ち着けて依頼された契約書の作成や検討等を行います。事務所を出るのは、21時前後が多いです。

所内会議やクライアントとの会議を除けば、勤務時間中の時間をどう使うかは自分次第です。外出するにしても、スケジューラーに不在予定を残しておけば、誰の許可を取る必要もなく、どこで何をしているのか問われることもありません。自由に動ける職場ですし、一定の要件を満たせば、個人案件の受任も自由です。

弁護士を目指している方や、ベリーベスト法律事務所への入所を検討されている方へメッセージをお願いいたします
異例の急成長といえるが、ぜひその理由を肌で実感してもらいたい

当事務所は、現在いわゆる五大法律事務所に続く第6位の弁護士数です(2019年6月現在)。異例の急成長といえると思いますが、それには相応の理由がありますので、是非入所してその理由を肌で感じてもらいたいですし、当事務所の更なる成長に力を貸していただければ幸いです。

当事務所では、若手弁護士でも、一通りのOJTを終えれば、どんどん一人で案件を任されますし、特定の分野に限られず、幅広い分野で活動できますので、弁護士としての基礎の習得及び成長が早く、活躍の機会も多いと思います。

また、当事務所は、全国津々浦々にリーガルサービスをお届けするとの理念の下に、多数のオフィス展開をしており、それが特徴の一つですが、希望すれば地方にあるオフィスに行くこともできます。地方のオフィスの弁護士になると、事務所経営を意識しながらほぼ何でも一人でやらなければならないので(勿論何時でも同僚のサポートを受けることができます)、大変ではありますが、自分がオフィスを背負う弁護士として活躍しているという実感は大きいと思いますので、地方のオフィスに行くことも良い経験になると思います。

ある一日のスケジュール

10:00
出勤・メール対応

10時〜19時をコアタイムとしていますので、午前10時に出勤。午前中は、クライアントや同僚からのメール対応に追われることが多いです。

12:00
昼食
13:00
クライアントや同僚からのメール対応
14:00
会議

この会議は、事務所内部での企業法務案件担当者の会議で、今後の数値目標、新加入弁護士への既存クライアントの配転、案件獲得の方策等を話し合いました。

15:00
新規クライアントとの会議

相手先の飲食事業の一部の事業譲渡を受けたいというお話でした。デューデリジェンスを実施する際にいかなる点に着目すべきかを中心に、今後の進め方についてアドバイスを行いました。

17:00
依頼された契約書の作成や検討等

17時過ぎにはクライアントからのメールも少なくなりますので、腰を落ち着けて依頼された契約書の作成や検討等を行います。

21:00
退勤

事務所を出るのは、21時前後が多いです。所内会議やクライアントとの会議を除けば、勤務時間中の時間をどう使うかは自分次第です。外出するにしても、スケジューラーに不在予定を残しておけば、誰の許可を取る必要もなく、どこで何をしているのか問われることもありません。自由に動ける職場ですし、一定の要件を満たせば、個人案件の受任も自由です。

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