21年間検事を続けた後、本当に困っている方の力になるため弁護士に

岡山 賢吾Kengo Okayama
パートナー弁護士 / 49期
#元検事
※所属や役職、業務内容はインタビュー当時のものです。
ベリーベストに入所する前はどのような仕事をされていましたか?
司法修習終了後、21年間検事に任官。さまざまな事件の捜査や公判を担当。

2年間の司法修習の後、検事に任官し、2年から3年おきに、大阪、鹿児島、東京、北海道、名古屋などの地検に勤務して,大小さまざまな事件の捜査や公判を担当してきました。

私が検事だったころには、取調べの録音録画が導入されたり、公判前整理手続や裁判員裁判が始まったりなど、新たな制度が次々と導入されましたが、その都度、さまざまな実験や準備、練習などを行っていました。そのほか、法務省の法務総合研究所で3年間、検事の研修の教官をしていたときには、検事のためになる研修内容を考えて、外部講師を手配したり、財政経済犯罪捜査や検事の独自捜査のために役に立つカリキュラムを組むなどの仕事もしてきました。

それらの職務の中では、各種犯罪類型の構成要件やそれに関連する判例、新しいタイプの犯罪の勉強のほか、企業犯罪捜査のために、経済小説を読んで前提知識を吸収したり、暴力団犯罪の捜査のために、その関係の本を読み漁ったりなどもしていました。取調べでさまざまなタイプの人から話を聞き出すことに苦労し、悩んだ挙句、心理学や交渉術の本を読んだりもしていました。

検事を退官するまでの21年間の間に捜査公判や教官業務などをする中で、もっぱら刑事法分野ではありますが、多数の捜査公判のほか、新制度への対応などさまざまな業務や勉強をしてきたように思います。

ベリーベストに入所した理由、また入所して良かったことを教えてください
自由にさまざまな事件を担当でき、特殊な事案も各拠点の弁護士や税理士に相談が可能

私は、もともとは弁護士希望だったのですが、司法修習中の検察修習で志望替えをして検事になりました。その後、21年間検事を続けていた中で、検事としての仕事には意義を感じていましたが、10代のころに法曹を目指した時の気持ちで、本当に困っている人の力になりたいという素朴な感情を抑えきれなくなり、検事を退官して弁護士になろうと考えました。

ベリーベストに入る際、知人などから複数の法律事務所を紹介されたり、面接を受けたりしましたが、ベリーベストは、自由にさまざまな事件を担当させてもらえ、また、さまざまな経験を積んだ数多くの弁護士がその知識を他の弁護士に共有する体制がとられていたことのほか、代表を始め、多くの弁護士が新たな分野や新たな土地を積極的に開拓しようとしている姿勢を見て、50歳を過ぎていましたが、久しぶりにわくわくするような気持ちになり、ベリーベストでお世話になりたいと思い、入所しました。

入所したところ、ベリーベストに所属するたくさんの弁護士が自分の経験をさまざまな形で教えてくれ、また、特殊な事案であっても、全国にいるベリーベストの弁護士や税理士などに問い合わせができ、素晴らしい執務環境であることを実感しています。

入所後のベリーベストの印象を教えてください
極端な上下関係もなく、それぞれが楽しみながら仕事をしている

とても楽しく仕事をしています。

必要な知識や経験は、文献や判例を調べるほか、ベリーベストの中の多数の弁護士がさまざまな経験を持っているため、不明なことや未知のことがあっても、解決策が見つかります。弁護士も事務員もみな前向きで、年齢も若い人が多いこともあって、明るい職場だと思います。

また、それぞれが個性を大事にしているため、極端な上下関係もなく、適度な礼節を守りながら、楽しみながら仕事をしている印象を強く受けます。

検察官を経験したからこそ弁護士に必要なことを教えてください
検察官と対峙するには、判例等の最新の知識が必要

刑事事件についてですが、判例を含め、最新の知識の習得が必要ということが言えるように思います。

検察庁では、最新の判例や最新の理論などは、間をおかずに各検事が検察庁内のシステムや随時開かれる勉強会などで半ば強制的に習得する体制が構築されております。そのため、真に検察官と対峙するためには、捜査・公判を含め、最新の判例等については、多忙中でも、弁護士も随時習得しておかなければなりません。

そこで、定期的な勉強会などが必須だと思いますが、ベリーベストでは、刑事分野に限らず、離婚、労働、交通、医療など様々な分野での勉強会が精力的かつ定期的に行われており、それに参加することで新たな知識や経験を自分のものにできる体制が整っており、これもベリーベストに所属する弁護士の大きな強みだと思います。

現在の仕事内容を教えてください
幅広い案件を担当しながら、各拠点の弁護士へアドバイスや勉強会を実施

一般民事、家事事件、労働事件、債務整理、交通事故、刑事事件など幅広く事件全般を扱っているほか、全国のオフィスの弁護士から、個別の刑事事件について相談を受け、アドバイスをし、また私の所属するオフィス以外の拠点で受任している裁判員裁判事件の公判前整理手続に出張して出席したり、月1回ペースで刑事手続きや刑事実体法に関する重要判例や最新判例の検討会(勉強会)を開催しております。

また、今後、現職の検事だったころに検事の研修の教官をしていた経験を生かして、証人尋問演習等の刑事手続での実践的講習を随時実施していくことを検討しています。

1日の仕事の流れを教えてください
家族との時間や趣味の時間等、充実したプライベートな時間を確保

千葉オフィス勤務で家から事務所までが近いこともあって、遠方の裁判所での期日などが入っていない場合や午前中の比較的早い時間からの準備が必要な日を除いて、朝は、軽く運動をするなどしつつ、比較的余裕をもって過ごしてから出勤しています(もちろん、出勤時間は守っていますよ)。

事務所についてからは,メールの返信やその日の面談の準備、面談等を順次行い、裁判所での期日や刑事事件の接見などを順次行います。その中で、他の弁護士などの意見も確認した方がよいと考える場合には、同じ事務所内の他の弁護士や経験豊かなパラリーガルの方などの意見を聞いたり、場合によって他のオフィスや東京オフィスの弁護士、税理士、弁理士の方に電話をかけて教えてもらうなどして、仕事を進めています。

ベリーベストの方々は、みなさん、質問をすると、自分の仕事もある中で、本当に親切に、自分のことのように親身になって考え、意見を出してくれます。また、相互に質問したり、意見を述べ合うための、気さくで、とてもよい明るく楽しい雰囲気にありますので、質問することにストレスを感じるようなこともありません。

また、所属している弁護士の数が多いため、他の弁護士と調整するなどして、休暇等も計画的に取得でき、日ごろの家族との時間や趣味の時間等、以前とは全く異なった充実したプライベートな時間の確保もできております。

弁護士を目指している方や、ベリーベスト法律事務所への入所を検討されている方へメッセージをお願い致します
周囲の弁護士の経験や知識を吸収しながら、困っている方たちの力に

法律家には、法律知識が必要なことは当然ですが、それ以外にも様々な経験が不可欠です。そして、その経験を得るためには自分で経験することも必要ですが、それには物理的な限界があるため、人の経験を自分の経験とすることも必要です。そのためには、同じ事務所に、様々な経験や知識を持っており相談できる人が多くいれば、それだけ弁護士としての成長も早くなり、お客様に、より適切な法的サービスを提供できるようになると思います。

また、毎日を活き活きと楽しく過ごすためには、言うまでもなく、職場の雰囲気が大変重要です。ベリーベストは、様々な年代の弁護士や私のような検事経験者、裁判官経験者が所属していますが、代表を始め、若い世代が中心となっているため、活気に満ちており、気持ちよく秩序が保たれながら、自由な雰囲気の中で精力的に活動しております。

今、弁護士を目指している方、すでに弁護士としての経験を積んでいらっしゃる方、検事や裁判官を経験している方々、皆様と一緒に楽しく仕事をし、様々なことで困っている方たちの力になっていきたいと思っています。

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