- ベリーベスト法律事務所
- 社会保険労務士法人ベリーベスト
司法修習を終えた後、検事をしました。8ヶ所の地検で勤務し、もっぱら現場で捜査公判に従事しました。
家族の関係で転勤が困難になったので、12年あまりで検事の職を辞しました。
その後は、京都市内の法律事務所でイソ弁をしました。民事事件の基本的なところを学ばせてもらいましたが、イソ弁をし、その後独立して個人事務所を構え、顧問先を開拓し、というキャリアを築くには、弁護士になるのが遅かったと感じていました。
また、その事務所で取り扱う刑事事件は少なかったため、検事としての経験を十分発揮するのも困難でした。そこで、新たなキャリアを求め、ベリーベストに移籍することにしました。
入所した理由は3つあります。
1つめは、自分の検事としての経験を存分に生かせると思ったことです。
2つめは、事務所のマーケティング力で、安定してたくさんの案件を取り扱えると思ったことです。
3つめは、若い弁護士が多く、勢いのある事務所だと感じたことです。
入所して良かったことは、自分の経験を他の弁護士のために生かせるだけでなく自分が事件処理するに当たって、他のいろいろな弁護士からアドバイスや経験を教えてもらえることです。これだけの規模の事務所ですので、自分にとって分からないこと、初めてのことがあっても、誰かに聞けば、何かしら教えてもらえます。そのことの安心感は、何にも代えがたいものです。
入所した理由として挙げたことが、全てそのとおりだと感じました。
特に、若い弁護士が多く、気さくに意見交換できるので、風通しの良い職場だと感じています。そして、ともすれば新興系、カタカナ系などと言われ、安く見られがちな弁護士業界の中で、弁護士としてのまっとうな仕事ぶりで存在感を示したいという気概で職務に当たっていると感じました。
また、合理性を重んじ、スピード感をもって事務所運営がなされていると感じました。改善案を代表に提言しても、合理的と思えば、即採用してくれます。
例えば、入所後間もない飲み会の席で、ホームページの弁護士の顔写真が全員入所直後の写真で、若々しい半面頼りなく見えるので、入所後数年経った弁護士は写真を撮り直したらどうかと言ったところ、代表はその場で携帯電話にメモし、1ヶ月もたたないうちに顔写真が差し替わっていたことがありました。何か提案すれば真剣に取り上げてくれる、これも風通しの良さにつながっていると思います。
専門分野、あるいは「売り」を持つことで、自分の弁護士としての価値が高まると思います。
私の場合、それはもちろん刑事事件の知識と、捜査・公判の相場観といったもので、検察官時代常識と思っていたことが、弁護士から重宝がられたことは多くありました。
例えば司法試験の法律選択科目の知識を深め、あるいは特定の分野の事件を数多く扱って専門性を深めていくのも一つですが、社会人経験で培った業界知識や人生経験も、立派な専門分野、売りだと思います。ベリーベストはたくさんの弁護士、たくさんの案件がありますので、一見弁護士業務と無関係な業界知識が、ぴったり誰かの役に立つ、ということがよくあるのです。
エリアマネージャーということで、マネジメント業務と事件処理が半々くらいです。
事件処理は、新件の相談・受任から、裁判書類の起案、打合せ、期日への出頭と、通常の弁護士の行う仕事と変わりません。
マネジメント業務は、担当オフィスの弁護士の相談に乗ったり、パラリーガルの人事評価を行ったり、事務所全体の改善策を提言して実行したり、新人弁護士向けの所内勉強会の検討や実施したり、といった仕事です。
事件処理の職人的な側面と、マネジメント業務の組織人的な側面のバランスが難しく、半面やりがいのある仕事です。
ベリーベスト法律事務所は、新人弁護士の教育体制の確立に力を入れ、弁護士数では日本屈指といえるまでになりました。
しかし、「安定」を求めてベリーベストに加わっても、求めるものは得られないかもしれません。ベリーベストはようやく設立10年になろうかというベンチャーです。
自ら学び事件に取り組み、よりよい事務所を作り上げていく積極性と、たくさんのお客様のために全力を尽くしたいという気概を持っている方の応募をお待ちしています。
家庭の事情で毎週金曜日は時短勤務として、午後4時に退所