PARALEGAL INTERVIEW
パラリーガルインタビュー

パラリーガルインタビュー

「期待に応えたい」という思いからキャリアアップ
フォローし合える環境があるのが部の魅力

J.S
J.S B型肝炎部 部長

大学卒業後、法律事務所でのパラリーガル経験を経て、ベリーベストに入所。現在は、部長として300名以上のメンバーを束ねる。趣味はNBA観戦。社内のバスケットボール部にも所属している。旅行やサウナ、お菓子作りなども楽しみのひとつ。

ベリーベストへ転職したのは、仕事の幅を広げたかったから

入所したきっかけを教えてください。

法学部だったこともあり、パラリーガルとして法律事務所へ就職することも選択肢のひとつとして考えていました。大学卒業後に新卒で入所したのは、弁護士が10名前後の規模の法律事務所で、アットホームな環境でコミュニケーションもとりやすく、やりがいもありましたが、業務を覚えていくと、もっと幅広い案件に携わりたいな、と少しずつ考えるようになりました。それがきっかけで転職活動をして、ベリーベストに入所しました。

実際に働き始めて、法律事務所やパラリーガルという仕事に対する認識は変わりましたか。

ドラマなどの影響もあるとは思うのですが、法律事務所は心理的にハードルが高く、近寄りがたいというイメージでした。ただ、実際に働いてみると、意外と普通の企業と似ていて、弁護士の先生も接しやすく和やかな雰囲気で、良い意味でイメージのギャップはありましたね。

パラリーガルという仕事については、「弁護士に指示されたことをやる」という、受け身的なイメージが強かったのですが、実際には、しっかりと自分の考えを持つことが求められます。指示されたことをただこなすだけではなく、自分なりの考えや意見を持ち、どう考えているかを伝えることまでが大切であると、働き始めて認識を改めた点かもしれません。

ベリーベストに入所した後のキャリアについて教えてください。

入所時は、離婚や相続などを扱う「企業一般部」に所属して経験を積みました。その後、借金問題などを取り扱う債務整理部への異動を経て、B型肝炎部に異動し、今に至ります。

対応できる幅を増やしたいと思い転職したのですが、ベリーベストでは担当する案件や数が以前所属していた事務所とは比較にならないほど多くなり、同時にいくつもの案件を抱えていたので、最初は案件を管理するのに四苦八苦しました。

B型肝炎部とはどういった業務を扱っているのでしょうか。

幼少期の集団予防接種等が原因で、B型肝炎ウイルスに感染した方に対して、国が給付金を支払うという制度があります。給付金を受け取るためには、国が定めている書類を収集したうえで、訴訟を提起し和解する手続きが必要です。パラリーガルは、お問い合わせをいただいた際のご案内から、手続きに必要な書類の準備など、給付金をお受け取りいただけるように弁護士と二人三脚でサポートしています。

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部が急激に成長するなかで役職者に

キャリアのステップアップを考えられたきっかけについて教えてください。

当時、B型肝炎部には絶対的に信頼できる上司がいて、部自体も急激に大きくなっている最中でした。その上司のもとで働くことは、知見を深めることができるだけではなく、日々いろいろな経験ができ、とても刺激的でした。だからこそ、その方についていきたいな、という思いがありました。
B型肝炎部に異動して10か月ほどたったときに、その上司から「リーダーのポジションを任せたい」というお話をいただいたんです。当時は、プレーヤーとして経験を積んでいる最中で、それが楽しいと感じていたときだったこともあり、正直なところ、役職にはまったく興味がありませんでした。ただ、上司にも周りの方にもずっとサポートしてもらっていたので、いつか恩返ししたいというか、その期待に応えたい、という思いはずっとあり、引き受けることにしました。

リーダーからスタートし現在に至るまで、どのようにステップアップされたのですか。

現在ベリーベストでは、「主任」「係長」「課長」「部長」という役職がありますが、当時は「リーダー」「マネジャー」という存在でした。

私は、まずはリーダー、今でいう主任や係長の立場を任せていただいて、2年後には現在にあてはめると課長と同じような役割であるマネジャーになりました。その後、部長を任せていただき、現在に至ります。

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周りに支えられて務められている

B型肝炎部の規模感について教えてください。

社員だけで約120名、アルバイトや契約社員、派遣の方も含めると300名は超えます(※2024年1月時点)。立ち上げから10年程度でここまで大きくなった部署は他にないですね。
私自身、部が大きくなっていくと共に、キャリアもステップアップしているので、売り上げも含めて部が急速に成長していることを、日々肌で感じています。

パラリーガル職において部長をはじめとした役職者は、どのようなお仕事を任せられているのでしょうか。

私の場合、はじめのうちは、案件を持ちながら役職者としての仕事もこなし、徐々に役職者としてのウエートが高くなりました。現在もそのようなケースが多いと思います。

役職の立場になると、どうすれば組織がうまくいくのかを考えることが業務のメインになります。具体的には、新加入メンバーの育成や、部下のマネジメント、面談や指導、採用活動も行います。もちろん数値や売り上げの管理などもします。
役職があがるにつれ、これらに加えて他の部門との調整やシステム関係の構築に関わったり、案件に対応するために適材適所で人事配置を考えたり、マーケティング費用の最適化を図ったり等、売り上げを意識しながら部門としての最適化を考えることも求められるようになりました。時には代表に意見を出して、部門がよりよい状況になるように調整することもあります。
他部署や関係者と連携することで、部門に何が求められているのかを考えることが多くなったと感じています。

部長として、お仕事のやりがいはどういったところに感じていますか。

ひとつは、部門として結果を出して、さらに部門を成長させることでしょうか。他には、予測通りに実績につながったときにもやりがいを感じます。
あとは、メンバーが成長し、それぞれの頑張りが数字にあらわれたときには私もうれしいし、自信がついたメンバーから「この部門で良かった!これからも頑張る!」などの声が聞けたときは、特にやりがいを感じる瞬間です。

300人規模の部門をまとめる立場ですが、大変だと思うことはありますか。

客観的に聞くと、シンプルにすごい人数ですよね。
実際には私ひとりでまとめているのではなく、とても優秀で信頼できる係長陣と協力しています。役職者陣は本当に頼りにしていますし支えてもらっています。今は課長がおらず主任も育成中ですが、係長陣を中心にそれぞれが各チームをしっかりまとめてくれているおかげで、部門がうまくいっているのだと思います。

ポイントは調整力

役職者としての適正はありますか。

自分の考えを持っていて、かつそれを相手に適切に伝えられる方や、自分のことや自分のチームのことだけではなく、他のメンバー・他のチームのことも思いやれる方が向いていると思います。
たとえば、他のチームがパンクしそうになっているからヘルプするといった調整は、日常的に発生しています。一見簡単そうですが、役職者同士がコミュニケーションをきちんと取っていなければ、スムーズにはできないことです。
コミュニケーション力や調整力、そして周りが見える方は、適正があると思います。

異業種から転職して、役職者として活躍されている方もいらっしゃるのでしょうか。

B型肝炎部の役職者陣は、ほぼ異業種からの転職です。前職の経歴も、看護師、医療系事務、大手銀行などの金融系企業、花屋など、さまざまですね。業界が違っても、誰でも挑戦できる環境です。

たとえば、花屋と法律事務所と聞くと、まったく違う印象を持つと思います。でも、花屋で働くには、発想力やくみ取る力が大切で,スピード感や管理能力の高さも必要だと思うんですね。実際、花屋勤務の経歴を持つ係長は、人のやりくりだとか、次はこうするのがいいのではないか、という発想力が優れています。まったくの異業種であったとしても、部門内にさまざまなセクションがあるため、前職での経験が生かせるところがあると感じます。

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パラリーガルとして働くことのやりがいと求められるスキル

ここまでは役職者としてのやりがいをお伺いしてきましたが、パラリーガルとしてのやりがいはどういったところだと思われますか。

それはやはり「依頼者のためになった」と実感できるタイミングだと思います。
B型肝炎部では、案件が無事に終わったときのご連絡は弁護士が行うのですが、必要な書類などのご案内は担当のパラリーガルも行います。
「あのとき、めげないで良かったです」とか「これからいろんなことを頑張ってみようと思ったよ」とか、そういったお言葉をいただくときや、「本当にありがとうございます」と感謝のお言葉をいただけるときが、やはり一番励みになりますね。「あなたと出会えて人生が変わったよ」とお話してくださった方がいらっしゃって、個人的には一番印象深いです。

パラリーガルに向いているのは、どのような方だと思いますか。

パラリーガル全般としては、弁護士はもちろんのこと、関係する相手が何を考えて何を求めているかを常に意識して、この後起こりうることを想定し準備しておくなど、先回りして行動できることが大切だと思います。特別なことは必要ないと私は思っていて、社会人として当たり前のことがしっかりできることが大事ですね。

寄り添う対応を大事に

B型肝炎部でパラリーガルとして活躍するには、どういった能力が求められますか。

実務的なところでいうと、これまでの知識や経験、ノウハウが蓄積されているので、フローに従って滞りなく処理できる方が向いているとは思います。

あと、私自身が特に大事だと考えていることは、ご依頼者に寄り添うことです。
B型肝炎部にご相談いただく方は、ご年配の方やご病気を抱えている方が少なくありません。寄り添うのはもちろんのこと、普通の感性を持っていることも大切です。ご家族から悲しいご連絡をいただいた際に、第一声としてお悔やみの言葉がすんなり出るかなどは、人間性を問われる部分でもあります。

弁護士の指示でパラリーガルが直接ご依頼者の方へご連絡することがあるので、パラリーガルの名前を覚えてくださるご依頼者の方も多くいらっしゃいます。「何かあったら、担当のパラリーガルに話そう」と思っていただけるように、ご依頼者の方に寄り添い、信頼関係を構築できる能力が高い方が活躍していますね。

B型肝炎部での業務に合わせた研修はあるのでしょうか。

入所後は、パラリーガル向けの研修が用意されていて、電話研修に力をいれています。自分の電話でのやり取りについて客観的にどう感じるかを考えてもらっています。

私たちが気づいた点として「もう少し落ち着いた話し方がいい」とか「伝えることを意識してみよう」など、まずは声のトーンや話し方をアドバイスするようにしています。
落ち着いた対応ができている方が多い拠点で、研修を行う場合もありますね。

ただ、配属後に経験を重ねていくことで改善できることが多いので、入所の時点で心配しすぎる必要はありません。先輩たちがしっかりサポートします。

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声が通りやすい、風通しの良さがベリーベストの魅力

入所されてから、急速に事務所が成長されたかと思います。どのように変化を受け止めていたのですか。

毎年毎年いろいろなことが起こり、そこを全部乗り越えるその瞬間に立ち会ってきたので、思い返してもめまぐるしかったです。今年は何が起きるのだろうとそういった緊張感と良い意味でのわくわく感は常にあって、来年は何が起きるだろうと思う気持ちは、今も変わっていないかもしれません。
入所して約10年たちますが、正直なところ、あっという間でした。

最後に、B型肝炎部部長という立場から見て、事務所や部の魅力を教えてください。

先ほどのお話とかぶるところはありますが、ご依頼者の方からの感謝を直接耳にすることができるので、そこはひとつ魅力的な点かなと思います。
あとは、部長という立場から見ても、本当に良いメンバーと一緒に働いていると感じています。女性が多い環境なので、ライフステージに合わせた働き方をしたい方が多いのですが、たとえば、妊娠初期のつらい時期は、周りがフォローして負担を軽減できる体制が自然とできているなど、お互いにフォローし合える環境があるのはとても良い部分だと感じます。

事務所としては、スピード感がある、という点でしょうか。
法律事務所と聞くと、成長やスピードというイメージを持つ方は少ないかもしれませんが、ベリーベストはスピード感をもって成長を続けています。
成長の過程で、体制や方向性が変わることもありますが、それに対して自分の意見をあげることができ、取り入れてもらうこともできます。役職者にとっても風通しが良い環境というのは、企業としての大きな魅力であり、まだまだ成長が期待できる環境だと思いますね。

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