PARALEGAL INTERVIEW
パラリーガルインタビュー

パラリーガルインタビュー

未経験から努力を重ねて手にしたキャリアアップの道
志を持って目標に向かっていけるような環境をつくっていきたい

M.H
M.H 企業一般部 課長

接客業に従事した後、未経験でベリーベストに入所。パラリーガルとしてのスキルを身につけステップアップし、現在は企業一般部の個人法務を扱うチームで課長職を任されている。
休日の楽しみは、おいしいお酒と共においしいご飯を食べること。

諦めなかったからこそかなった、異業種からの転職

ベリーベストには、どのような経緯で入所されたのですか。

ベリーベストに入所する前は、長く接客業をしていました。ただ、接客業は体力勝負なところもあったので、今後のキャリアを考え職種を変えたいと思い転職活動を始めたんです。
転職するなら専門性のある仕事がいいな、とぼんやり考えているなかで、やってみたいと思えたのがパラリーガルというお仕事でした。法律事務所が舞台のドラマも見ていたので、ちょっとミーハーな気持ちもありましたね。

いざ、転職活動を始めたものの、そもそも事務職としての経験もなかったので応募条件に当てはまらず、一度は法律事務所で電話対応のアルバイトをしていました。ただ、やはりパラリーガルとして仕事をしたいという気持ちがあったので就職活動は続けていて、そのなかでベリーベストと出会い、縁あって今に至ります。

入所してから、イメージとギャップはありませんでしたか?

あまりなかったですね。当時は、事務所として立ち上がったばかりだったので、社員数も少なく自由な雰囲気だったというのもあると思います。
業務についても、お客さまとの電話対応や周囲とコミュニケーションをとりながら業務を進めていくことも含めて、接客業での経験を生かすこともできました。実務についても、業務をこなすことで必要なことは覚えることができたので、そういった意味においても、ギャップを感じることはなかったですね。

接客業から事務職に職種を変えられたわけですが、特に努力されたことはありますか。

いろいろあるのですが、特に大変だったのは、パソコンかもしれません。
前職でもパソコンは触ってましたが、決まったことをいじる程度で、ほぼ初心者という状況でした。タイピングは自宅で練習しましたし、ワードの使い方やメールの使い方は、地道に勉強しました。
それでも実務では追い付かないところがたくさんあったので、入所したあとも、調べたり、教えてもらったりして、覚えていった感じです。

現在は、パソコン研修もありますし、タイピングの練習ソフトもあるので、スキルや経験がなくても、入所後に十分補っていけると思います。
接客業から事務職への転職は簡単ではなかったですし、苦労したこともありましたが、やはり諦めなくて良かったですね。

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コミュニケーション量が多い部署

「企業一般部」とは、どのような業務を扱っているのでしょうか。

企業一般部は、離婚や労働の問題、遺産相続、建築訴訟など、いわゆる一般民事といわれる案件と、企業法務を対応している部署です。

個人の方の案件を対応しているチームに約70名、企業の案件を担当としているチームに約30名のパラリーガルが所属しています。この他、電話対応を中心に担当しているコールセンターがあります。

私は、個人の案件を対応しているチームと、コールセンターの管理者をしています。

パラリーガルが担当している業務について教えてください。

部署によって違うとは思うのですが、企業一般部で扱う業務は、基本的に弁護士がお客さまと直接やり取りするケースがほとんどです。受付時はパラリーガルやコールセンターが対応することになりますが、案件が動き出すと、資料や提出物を用意するなど、バックグラウンドでサポートすることが多いかもしれません。
また、全国にある70以上のオフィスでも一般民事の案件を対応しているので、それらのサポートやオフィスからくる質問等にも対応しています。

関係各所と密に連携することが求められるので、コミュニケーション量は、かなり多い部署だと思いますね。

扱う業務の範囲も広いので、役職者同士の連携も大切になりそうです。役割はどのように分担しているのでしょうか。

現在は、課長の下に、主任と係長がいます。
主任は主に人材育成と教育をメインに担ってもらいます。新人教育から、役職者候補の教育、設定した目標を達成するために何をするべきなのか、といったことを伝えていくのも主任の役割です。

係長は、主任が行っている教育の管理や指導の他、目標達成に向けた取り組みの検討や提案、売り上げなどの数字管理といった、課長職に近しい業務も担ってもらっています。
問題が生じた場合は、係長にも原因を分析してもらい、対策を講じてもらうこともありますね。

課長は、全体の管理が中心になります。係長や主任の業務状況の管理はもちろんのこと、電話対応を担ってくれているコールセンターの管理、人事関連も対応します。
大前提として、数字管理も任せられているので、状況を分析しつつ、問題があれば係長や主任と連携しながら解決策を講じていくことになります。

各役職に求められる役割はそれぞれ違いますが、誰が欠けても業務は回らないので、連携をとりながら、お互いをサポートしあって業務を進めているような感じですね。

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周囲の支えと経験を蓄積することで役職者としての自信をつけた

役職に就くことになった経緯を教えてください。

入所したときは企業一般部に在籍していたのですが、急速に人数が増えている別の部署に異動することになったんです。異動した先で、チームリーダー的な役割を任せていただいたのが、きっかけとなりました。

当時は、役職者の役割が明確化していなかったこともあり、リーダーといっても、みんながやりやすいように業務の進め方を変えていったり、新卒の方にマナーを教えたりといった、これまでの社会人経験のなかで対応してきたことが中心でした。
数字の管理に苦手意識があったので、そこはネックでしたが、全体的には抵抗なく業務を進めることができていました。

その後、課長職に就くわけですが、課長職を打診されたときも、迷いはなかったのでしょうか。

いえ、課長職を打診されたときは、本当は断ろうと思っていたんです。
ただ、上長が部としての今後の展望や、ざっくばらんに課長職に求められることを伝えてくれたことで、期待をかけていただけるのではあれば、やってみようかなと思えました。
あとは、一緒に仕事をしているメンバーが、とても協力的だったことも一押しになりました。もし失敗しても、サポートしてもらえるという安心感があったんです。

自分自身のキャリアとしても、仕事の幅が広がるチャンスだと思って、とりあえず自信はないけど、みんなと一緒に頑張ってみようと受けた感じでした。

入所当時、ご自身が課長になるイメージはありましたか?

まったく、ありませんでしたね。
当時は、今の課長職にあたるマネジャーの方やチームリーダーも含めて、専門性がありバリバリ活躍している方々が役職者でした。だからこそ、役職者になるという考えよりも、まずはしっかり業務できるようにならなければ、という気持ちが勝っていました。
もし人数が増えるようだったら人に教えることはあるだろう、くらいには考えていましたが、まさか課長になるとは思ってもいませんでしたね。

役職者を任されたときに、一番大変だと感じたことはどのようなことでしたか。

多分、みんな「今日からあなた主任ね」と任されたとしても、突然主任らしいことはできないと思いますし、私もそうでした。
たとえば、メンバーからいろいろと質問されたとしても、分からないことだらけなので、上長や他の人に聞いて、回答を探すところから始めるしかありません。仕方がないことだし、最初はそういう繰り返しをしていくしかないのですが、それをポジティブに受け止められる方もいれば、気にしてしまってネガティブに捉えてしまう方もいると思います。

私自身、メンバーに申し訳ないな、もどかしいなと思うことはありました。ただ、気持ちを切り替えて経験を蓄積していく方向にシフトできたことで、少しずつ役職者としての自信をつけていくことができたのだと思います。

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コミュニケーションスキルを重視する理由

企業一般部のパラリーガルとして活躍するために、求められることがあれば教えてください。

コミュニケーション力が、一番求められます。
お客さま対応に必要というのは言わずもがなですが、たとえば、先生方としっかりコミュニケーションがとれていないことで、クレームになってしまうこともあります。社外だけではなく社内においても密にコミュニケーションをとることは重要な業務のひとつです。

あとは、マルチタスクと柔軟さでしょうか。
企業一般部は、扱っている範囲が多岐にわたるので、限られた時間でマルチに業務をこなすことが求められます。柔軟さにも通ずるのですが、時と場合に応じてベストな方法を自分で使い分けていけるか、ということが大切ですね。
フローが変わったり、急な指示があったりした場合でも、やり方を臨機応変に切り替えていけると、仕事も進めやすいですし活躍もできると思います。

では、役職者として求められるスキルはいかがでしょうか。

役職者においても、やはりコミュニケーション能力は重要です。
あとは物事を客観的に俯瞰(ふかん)して見る力は必要かな、と思っています。介入しすぎてしまうと、どうしても主観で考えてしまうので、難しいですがなるべくフラットな目線で見ることを心がけています。

また、年々必要さが増していると感じるのは、一歩先を見据えながら、業務の段取りを考える力です。誰に相談しておこうとか、こっちの業務を先に進めておいたほうがいいな、とか事務所全体の動きも見つつ、適切にタスクを管理することが求められていると感じます。
最初からできる人はいないとは思いますが、日々の積み重ねでもあるので努力していこうという気持ちで仕事はしていますね。

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目標を持って働ける環境作りを

役職者としての、モチベーションはどういったところにありますか。

事務所が急速に成長してく過程を、入所してから見てきました。どんどん業績が良くなり、自分たちの努力が評価されて、それが具体的な数字にも表れて。そういうなかで、人材も育ってきた、という実感が得られたときは、やりがいを感じます。

柔軟さがある事務所なので、意見を反映してもらえることも多いですし、形にとらわれすぎないという点においては、やりやすさもあります。成長スピードが速い分、変化も大きいですし、時には臨機応変な対応も求められます。でも、みんなで協力してやっていこう、という気持ちがあるから頑張れていますね。

今後の、企業一般部をどのように成長させていきたいと考えていらっしゃいますか。

もちろん、業績をあげていきたいですし、結果をだせたら、すごくうれしいですね。

ただ、業績をあげるためには、一緒に目標に向かってくれる人が必要です。今いるメンバーを含めて、志を持って法律事務所に入ってると思うので、楽しく、長く働けるような環境作りをしていくことが重要だと感じています。人を大事にしていくことで、結果として業績にもつながっていくと思うので、これからもっと考えていきたいです。

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