PARALEGAL INTERVIEW
パラリーガルインタビュー

パラリーガルインタビュー

役職者に挑戦することで、新しいキャリアを築くことができた
「人を大事に」しながら、組織の最大化を図っていきたい

Y.K
Y.K 交通事故部 課長

法律事務所でのパラリーガル経験を経て、ベリーベストへ入所。現在は、交通事故部の課長としてマネジメント業務に従事。休日は観劇やディズニーランドに行く等でリフレッシュしている。

自然と相手を思いやれるメンバーがそろっている

交通事故部とは、どのような業務を担当されているのですか。

交通事故部では4つの分野を扱っています。その名の通り交通事故のほか、労働災害、海難事故、医療過誤です。

交通事故については、被害に遭われた方のご相談をお受けしており、相手方や保険会社との交渉、お怪我をされている場合は病院にかかわる事柄のサポートも行っています。
海難事故は、船やレジャーボートの接触事故など、水上で発生した事故について対応します。交通事故の船舶版とイメージしてもらうと、わかりやすいかもしれません。

労働災害については、勤務中に発生した怪我や病気について、勤務先に過失がある場合は勤務先に対する賠償請求を、医療過誤は、いわゆる医療ミスによる被害について、病院等へ賠償請求を行うためのサポートをしています。

ありがたいことに1日100件以上のお問い合わせをいただいておりますが、アルバイトの方を含めて50名前後のパラリーガルで(※2023年10月時点)対応している状況です。

人数が多いですが、課長から見て交通事故部の雰囲気はどのように感じていますか。

交通事故部は3つの課に分かれているのですが、それぞれが独立して別の業務を行っているのではなく、3つの課の担当者がお客さまを一緒にサポートしています。課をまたいでの連携が必要になり、必然とコミュニケーションが活発に行われている部署だと思います。また、お互いに仕事をフォローし合おう、という気持ちを持ってくださる方が多いので、部内の雰囲気は良いですね。

業務を進めるにあたって、弁護士とパラリーガルは、どのような関係性だと思われますか。

対等に接してくれる先生方が多いですし、コミュニケーションもとってくださるので、提案や意見を出しやすいのではないでしょうか。以前働いていた法律事務所では、先生の指示を受けて動くことが基本でしたが、ベリーベストではそういった関係性ではなく、どちらかというと一緒に案件を進めていくということが多いように思います。

ベリーベスト全体として、弁護士とパラリーガルの距離感は近いですね。

交通事故部では、全国に70以上あるオフィスとのやりとりも多いと伺いました。具体的には、どういった業務が発生するのでしょうか。

東京オフィスに在籍している交通事故部は、基本的には交通事故案件を中心に対応していますが、各オフィスでは交通事故だけではなく、離婚や相続、刑事事件などさまざまな案件を対応していますし、規模もオフィスによって異なります。
そのため、交通事故案件の対応がしやすくなるように、研修の実施やフローやマニュアルの作成、質問用メーリングリストを用意することでオフィス業務をサポートする環境を作っています。また、新規のご相談は交通事故部のパラリーガルにて窓口対応を行いますので、弁護士の面談調整等、各オフィスのパラリーガルと連絡をとりあうことは非常に多いです。

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役職者になるのはチャレンジだった

役職者として、キャリアアップしていこうと思ったきっかけを教えてください。

もともと学生のころからパラリーガルになりたいと思っていたので、役職に就くというよりは、専門的な知識をつける方向でキャリアは考えていました。
そのため、係長をやってみないか、というお話をいただいたときは正直なところ迷いました。ただ、自分がパラリーガルとして働いていくにあたって、法律事務だけではないスキルを身につけて、視野を広げていきたいと思い始めていたタイミングだったこともあり、考えた末にチャレンジしてみよう、とお受けしました。

プレーヤーから係長となり、苦労されたことはありましたか。

全国にあるオフィスで交通事故も対応していくことになった、いわば交通事故部としての転換期ともいえるタイミングで係長を任せていただきました。

当時は、主任という役職がなかったので、プレーヤーから係長になったのですが、プレーヤーとしての仕事に加えて、採用や評価などの人事面、働きやすい環境を整えるためにはどうしたらいいか、全オフィスで交通事故案件を最大化するためにはどうしたらいいかなど、全体を考える必要があり、初めはとても大変でした。

考えることもやるべきことも多かったのですが、ありがたいことに私と一緒に係長に昇格したメンバーや、直属の上長の方と気軽に相談できる関係性だったんです。おかげで、ひとりで仕事をしている感じは全くなく、周りの方に助けていただきながら職務をこなせたので、役職者として働き続けられたと思います。

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「課長にしてもらっている」という想い

係長になるときは悩まれたということでしたが、課長へ昇格されたときはいかがでしたか?

部における役職者の業務量が増えてきているタイミングで、課長にならないかと、お話をいただきました。
実は、当初なかなか前向きにはなれず、まだまだ係長としても未熟だという自覚はあったので課長だなんて……、という気持ちが強く、即答はできませんでした。

ただ、それから係長という役職での経験値が増えてきたことや、上長とお話をする中でやってみようと考えが切り替わりお引き受けしました。

プレーヤーから係長、そして課長となり、責任も大きくなっていると思います。やりがいは、どのようなところに感じていらっしゃいますか。

部としては、問い合わせ数も売り上げも人数も、どんどん増えてきているので、組織を大きくしているという実感は得やすかったですね。その点は自分の中でも、やりがいにつながったかなと思います。

部が急速に成長していく中で、係長、課長とステップアップしたわけですが、役職者として、意識の変化はありましたか。

組織の規模が大きくなることで、役職者に求められる課題や重責も大きくなったと思います。
ベリーベストは、新しいことを積極的に取り入れる社風ではあるので、部として何ができるのか、さらにもっと働きやすい環境にするにはどうしたらいいのか、など一層考えていかなければいけない、という思いはありました。

たしかに、ひとりで抱えたら重かったかもしれません。課長は、管理をして指示をしてと孤軍奮闘しているイメージでしたが、私の場合、一緒に働くみなさんが支えてくれたので乗り越えられてきましたし、それが課長職を続けてこられた一番の理由です。今も「課長にさせてもらっている」という意識は変わっていません。

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役職者はお手本となる存在

役職者としてのステップは、まずは主任、次に係長、そして課長ということでしたが、主任と係長の役割や業務について教えてください。

主任については、プレーヤーとして中心的存在になってもらうことにプラスして、育成・指導のリーダーを担ってもらっています。また現場に一番近い役職者になるため、現場の意見を吸い上げて、上長に改善案などを提案する等、上長との橋渡し役としても活躍いただいています。

係長は、さらにステップアップし、業務管理や勤怠管理、パラリーガルの評価など人事にかかわる業務が加わります。また、目標数字を達成するにはどうすべきか等、数字に対する意識もさらに求められてまいりますので、交通事故部だけではなく各オフィスも含め、数字を最大化させるための業務フローの構築や体制を整えるなど、幅広い業務があります。

役職者は、どういったスキルが必要だと思われますか。

役職に就くと、やはり人から見られることが増えてくるので、パラリーガルとしての知識や実力はもちろんなんですけど、なるべくお手本になるように、と心がけることが大切だと思います。また、人を指導する・評価する立場になるので、公平さや客観的に考えること、コミュニケーション能力なども必然と求められてきます。
あとは、部をより良くするためにはどうしたらいいか、広い視野で探求心を持って考えられる人だと、役職者としての楽しさや、やりがいが見つけやすいかもしれません。

事務所全体としては、女性が役職に就きやすい環境ですか。

女性の比率が高いということもありますが、女性が役職者として活躍するための環境は前々から作られている印象があります。実際、交通事故部以外でも、女性が課長職や部長職として活躍しています。

特に、働き方という点においては、柔軟に考えてもらえる環境ですね。たとえば、役職者が時短勤務をしているケースや、一時的に在宅勤務を取り入れるケースなどもありました。状況に応じて、フレキシブルに考えてもらえるので、そういった面でもキャリアアップしやすい環境だと感じています。
ただ、子育てをしながら役職に就いている方の数は、事務所全体でみるとまだ少ないと思うので、この先どんどん増やしていけるといいなと、個人的には思っています。

あとは、役職に就くのでなく専門職を極めたいという方もいるので、それぞれがステップアップしやすいように道筋を整えていきたいですね。

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異業種からの転職でも活躍できる環境

パラリーガルとしては、求められるスキルがあれば教えてください。

法律事務所はサービス業です。そのため、コミュニケーション能力は必須だと思います。
また、トラブルを抱えている方のお話をお伺いすることがとても多いので、気持ちに寄り添った対応ができる方、相手が何を求めているのかを察知できる方がパラリーガルとして活躍していると思います。
ありがたいことに日々沢山のご依頼をいただいていますので、優先順位をつけてタスク管理をしっかり行うという管理能力も必要です。

法的な知識がないとパラリーガルになるのは難しいイメージがあります。その点はどのようにお考えですか。

交通事故部でいうと、パラリーガル経験がある転職者は私を含めて2名程度で、ほとんどが未経験で入所しています。全体としては、サービス業や営業事務など顧客対応の経験がある方が多いですね。

パラリーガル経験や法的な知識がなくても、入社後の研修、OJTを通して覚えていける環境がありますし、部内でも、勉強会や課題の提出など行って知識をブラッシュアップできるような体制になっています。知識を身につけたい、という前向きな気持ちのほうが重要かもしれません。

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一人ひとりにスポットを当てられる組織でありたい

今後、どのようにキャリアを築いていきたいとお考えですか。

交通事故部としては、まだまだ成長の幅があると感じているので、組織として最大化していきたいと考えています。ベリーベストは、新しいことにチャレンジする社風でもあるので、交通事故部として、新しい業務も挑戦していきたいですね。

ただ、組織が大きくなればなるほど、一人ひとりにスポットを当てるのは難しくなります。それでも、「人を大切に」というところは一番に考えていきたいですし、どんなバックグラウンドの方でも働きやすい職場環境にしていきたいです。

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