甘利 禎康
退職者インタビュー

ベリーベスト開設当初から共に走り、10年の節目で独立
地域の方に頼っていただける法律事務所を目指して

甘利 禎康Sadayasu Amari
優誠法律事務所 / 63期
※所属や役職、業務内容はインタビュー当時のものです。
甘利先生は弁護士になる前は新聞社で働いていたと聞きます。なぜ弁護士を目指したのでしょうか。

学生時代の私は報道に関わる仕事に就くことを目指していました。しかし、念願かなって新聞社に入社できたものの、配属された部署は営業部門でした。さらにその新聞社は部門間の垣根が高く、営業部門から報道部門に異動することはできませんでした。

そこで、違う道を歩もうと考えて弁護士を志望しました。大学時代に暮らしていた寮の友人が司法試験を受けていたこともあって、もともと弁護士という資格に興味がありました。

数ある法律事務所の中からベリーベストを選んだ理由を教えてください。

実は、私は、ベリーベストを選んだのではなく、ベリーベストの創業者である酒井先生たちが所属していた事務所に入所する予定でした。酒井先生たちは、昔ながらの弁護士とは異なる新しい時代の弁護士という印象で、「弁護士が増える時代にどのように仕事を獲得していくのか」という点にも明確なビジョンを示しており、他の事務所でこの点を質問しても、たいした答えが返って来なかった中で、この点が際立っていたので、この事務所で仕事をしてみたいと感じたからです。その後、その事務所が分かれることになり、私は酒井先生たちについていくことになりました。

当時の弁護士は十数人で、今とは全く異なる雰囲気でした。弁護士同士の年齢も似通っていたので、和気あいあいとした印象でした。事務所のマーケティングや広告に関する戦略は今と変わらなかったです。当然、手法や規模など違う点もありますが、根本的な考え方は同じだと思います。

ベリーベスト時代に印象に残っているエピソードを教えてください。

入所当初は債務整理がメインの事務所でしたが、事務所の規模が大きくなるにつれて、さまざまな分野を扱うようになりました。そのような中で、2年目の私が交通事故部門の立ち上げを任されたことは、今でも忘れられません。今でこそ交通事故はベリーベストの注力案件のひとつですが、あの頃は誰も交通事故案件に取り組んだ経験を持つ弁護士はいませんでした。

私ともう一人の同期と新人の後輩たちでチームを作って、右も左もわからない状態でスタートしました。わからないことは保険会社に探りを入れたり、外部のアドバイザーに意見を求めたりしながら手探りで調べて、皆で共有し徐々にナレッジを蓄積していきました。
ゼロから部門を立ち上げてスキームを構築した経験は、私の弁護士人生の中でもとても大きなものだったと思います。
また、事務所としては、交通事故部の他にも次々に新しい部門ができ、弁護士数もどんどん増え、私が在籍していた10年間で業界6位の大規模事務所にまで成長しましたが、こんな成長を遂げた事務所は他にはありませんので、その成長過程を内部で見ることができたことも貴重な経験だったと思います。

甘利先生はベリーベストに10年間在籍しておられましたが、どのようなキャリアを歩まれましたか?

最初は、担当者のひとりとして、案件を担当し、徐々に交通事故部や債務整理部のマネジャーとしての役割を任されるようになりました。マネジャーとして部門の管理を担当しながらも、実務からも抜けずに案件も担当していました。私は比較的受任率が高かったこともあり、面談にも入っていました。2019年には新宿オフィスの立ち上げを担当して、新宿オフィスの所長として事務所の運営を担っていました。

甘利先生は10年という節目に独立されましたが、独立後の事務所の運営は順調でしたか?

ベリーベストのようにWebを中心に集客をしようと考えていたのですが、惨敗でした。ベリーベスト時代はコラム記事のチェックもしていましたので、同じようにWebマーケティングに取り組めば集客できるかなと思っていたのです。ところが全くうまくいきませんでした。とはいえ、4か月くらいたった頃には地道な営業の成果もあり、紹介案件も増えてきまして、軌道に乗り始めました。

また、独立直後は全ての事務作業を自分でやっていましたので、ベリーベスト独自の分業制のありがたさも実感しました。ベリーベストでは、弁護士しかできない業務に弁護士が注力して、多くの事務手続きをパラリーガルさんが担当してくれていました。独立して10か月がたった頃、パラリーガルさんが入ってくれて、だいぶ楽になりました。

ベリーベストの経験が生きたことはありますか? またやっておけばよかったと思うことはありますか?

ベリーベスト時代に多くの交通事故案件を担当していたので、「甘利は交通事故の知識がある弁護士」という印象がついていたのだと思います。そのおかげもあり、いろいろな方から独立後も交通事故案件を紹介していただけました。また交通事故部門の立ち上げの経験も役立っていると感じています。

一方で、交通事故以外の離婚や労働問題、遺産相続案件などももっと多く担当しておけばよかったなと思います。ベリーベストは手を挙げればさまざまな分野に関われるのですが、当時は交通事故案件が中心で案件も多かったので、なかなか他の分野を増やすことができませんでしたが、もっと他の分野にも関わっておけばよかったと思います。

今後の目標を教えてください。

独立当初から大規模な事務所にするつもりはなく、地域に密着して地元の方に頼っていただけるような事務所を目指しています。現在所属している弁護士は4人ですが、もう少し弁護士を増やして10人規模の事務所にしたいと考えています。ゆくゆくはメンバーがそれぞれの希望する場所に拠点を作れたらいいなと思います。私は地元の長野に支店を開設することも考えています。

ベリーベストに向いているのはどのような弁護士ですか?

昔ながらの事務所で昔ながらのやり方をしたいという方は合わないかもしれません。 ベリーベストは、やる気次第でなんでもできる事務所ですので、成長志向の方には向いています。受任率を高め、結果を出していくことで、ポジションを上げていくこともできます。
教育体制がしっかり構築されている一方で、自由度が高く、成長できる土壌です。自分が思い描くような成長ができるのではないかと思います。独立志向の方は、最初から独立に向けたスキルの習得もできるでしょう。

ベリーベストを検討している方にメッセージをお願いします。

ベリーベストはやる気次第でチャンスをいくらでも与えてもらえる事務所です。アグレッシブに弁護士業務に取り組みたい方、成長意欲が強い方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
いわゆる「新興系」と言われて敬遠する先生もいらっしゃるかもしれませんが、実際に説明会で話を聞いてみると、外から見た印象と大きく異なることがわかると思います。少しでも興味を持たれたならぜひ一度、説明会に参加してみることをおすすめします。

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