幅野 直人
退職者インタビュー

企業法務系法律事務所や企業法務部への出向を経験し、幅野弁護士が移籍後に感じたベリーベストの良さとは?

幅野 直人Naoto Habano
かなめ総合法律事務所 / 66期
※所属や役職、業務内容はインタビュー当時のものです。
ベリーベスト時代の業務内容を教えてください。

交通事故、刑事事件、B型肝炎給付金訴訟、債務整理、離婚、労働事件、中小企業法務など幅広い分野を取り扱っていました。
また、東日本エリアマネージャーとして、マネジメントにも携わっていました。

ベリーベストに入所を決めた理由はなんですか?

当時は大手の企業法務事務所に行こうと思っていたんですが、内定がもらえなかったんですよね。その後、いろいろな事務所の説明会や面接に行ったのですが、ベリーベストの説明会に参加し、そこで酒井先生の話を聞いたときに、「成長ビジョンと戦略を持った事務所に関わっていくのは面白そう」だと感じたことが入所を決めた理由です。

在籍当時のベリーベストはどのような雰囲気でしたか?

本当におもしろいように成長していきました。4年半在籍していましたが、入所当初と辞めた頃では、所属人数も全然違いますし、雰囲気もかなり変わったと思います。
入所当時は、ベンチャーの創業期のような感じで、弁護士、パラリーガル、スタッフがみんな学生のサークルのように仲が良く、「いかに事務所を発展させるか」みたいなことを結構真剣に議論していた気がします。まあ、1年目からそんな議論をしていたのは、僕と外口先生だけかもしれませんが(笑)

辞める頃は、そういう雰囲気も少し落ち着いてきて、より外からの評価を意識するような雰囲気になっていたように思います。「いかに仕事のクオリティを上げるか」という意識がより強くなってきたという印象です。研修やサポート体制もかなり充実してきました。

ベリーベストに在籍して良かったと思ったことや身についたことはありますか?

基本的に在籍して良かったと思うことばかりですよ。
何よりもまず、たくさんの人の力になることができました。せっかく弁護士になったので、弁護士として人の役に立つことができたことは本当に良かったと思っています。

また、私は、交通事故案件を比較的多く担当しましたが、交通事故の損害賠償の考え方は交通事故案件以外にも使える汎用性のある知識もあるので、今でも役立っていますね。マネジメントやマーケティングスキルもベリーベストにいたから身についた部分は大きいと思います。

在籍当時、思い出に残っていることはありますか?

たくさんありますが、一緒に事務所を盛り上げてきたことが一番の思い出ですね。弁護士だけでなく、パラリーガル、秘書、その他のスタッフを含めて一つのチームという感じで、一緒に戦ってきた「戦友」みたいな、感覚があります。

案件の関係でいえば、パラリーガルと協力して案件を解決してきたたくさんの思い出がありますね。ベリーベストのパラリーガルは本当に優秀で、事件やクライアントに真剣に向き合っている人が多く、そういうパラリーガルと協力して良い結果を得られたときは本当に嬉しかったです。

ベリーベストは弁護士にとって働きやすい事務所ですか?

働きやすさの点では非常に優秀だと思っています。「弁護士は激務が当たり前」みたいな風潮がありますが、私の知る限り、他事務所と比べてベリーベストの弁護士の労働時間はかなりホワイトだと思います。

また、時短制度があるのもいいですよね。私も子どもが生まれる前と後では働き方がかなり変わりましたが、出産や育児だけではなく様々な理由で時短という選択肢があると助かる弁護士は多いと思います。ただ、私自身一度調べたことがあるのですが、時短制度のある法律事務所ってあまりないんですよね。もしかすると対外的に公表していないだけで実は時短を認めているという事務所も結構あるのかもしれませんが、やっぱり制度としてきちんと時短制度が設けられていると、制度を利用する方も安心感がありますよね。
私の周りではインハウスになる人も結構いますし、それも一つの選択肢だと思いますが、時短勤務を希望する弁護士にはベリーベストも選択肢の一つとして考えてもらえるとよいかもしれません。

これからの時代、多様な働き方を認める組織が優秀な人材を確保できると個人的に思っているので、ベリーベストがそういう事務所になっていくことをひそかに期待しています。

ベリーベストから移籍した理由と現在の業務を教えてください

先ほどお話したように、元々企業法務をやりたいと思っていたので、弁護士5年目になってこれ以上年次が上がると企業法務系の事務所に移籍することが難しくなると考え、このタイミングでの移籍を決断しました。

ベリーベストも企業法務は取り扱っていましたが、外に出て自分の実力を試したかったというのもあります。

現在の業務は、ほとんど企業法務です。何か特定の専門分野を集中的に扱うというよりは、契約法務、訴訟、M&Aなど企業に関わる案件全般を幅広く取り扱っています。

移籍後のベリーベストの印象はいかがですか?

組織化されていて、合理的ないい事務所だと思います。
また、比較的若い事務所ですので、新人や若手の意見にも非常に寛容という印象です。
私自身振り返ってみると、入所当初からかなり生意気なことを言ってきたと思うのですが、マネージャーにまでしてもらって本当に寛容だなぁ、と思っています(笑)

また、ベリーベストのような新興事務所は、業界内で「事件処理の質に問題がある」と指摘されることが結構多いのですが、個人的にはあまりそうは思いません。
教育制度やサポート体制もしっかりしていますし、チーム制を敷いているため同種案件を短期間に集中的にこなすことで知識やノウハウも蓄積しやすいです。また、各分野に豊富な経験を有する弁護士が在籍しているので、困ったときはそういう弁護士に相談することもできます。もちろん個々の弁護士が研鑽を積む必要はあるのですが、それはどこの事務所でも同じですしね。
体制自体は非常によく整っているので、これからもっと質は上がっていくと思っています。

あと、よく言われるのは、同種案件ばかりやるので専門性が偏るのではないか、ということなんですが、ベリーベストは一人の弁護士が複数のチームに所属するのが普通なので、取扱案件が偏り過ぎることはないとは思います。むしろ、同種案件を短期間に集中的にこなすことによって専門性を短期間に高めることができるメリットの方が大きいと感じます。
また、これは、将来どういう弁護士像を目指しているかにもよるのですが、そもそも案件の種類が偏ることによる弊害ってあまりないと思うんですよね。企業法務の世界では、個々の弁護士が特定の分野の専門性を高めるのは普通ですよね。
クライアントからすれば、その弁護士に依頼した案件について最高のクオリティを提供してくれれば十分で、その弁護士が他の分野を取り扱えるかどうかなんてほとんど関心がないと思います。特に、一般民事の場合は一人のクライアントが様々な種類の案件を弁護士に依頼するということはほとんどないわけで、企業法務よりもむしろ個々の弁護士が専門化する合理性があるのではないかと思います。
おそらく一般民事分野でこれまで組織化された大規模事務所がなかったために、一般民事分野で特定分野の専門性を高めることがまだ一般的ではない部分があるのかと思いますが、ベリーベストのような事務所が今後増えることによってその常識も変わっていくかもしれませんね。

移籍後、今でもベリーベストのメンバーと仕事やプライベートで関わることは?

仕事では関わることはほとんどありませんが、プライベートでは今でも親交があります。事務所が近いこともあって平日にベリーベストの弁護士とランチに行くこともありますし、夜飲みに行くこともあります。

辞めた後も事務所のオフィシャルな暑気払いや忘年会に誘っていただいており、毎年参加しています。辞めた後も良好な関係を築けていると思っています。だから取材依頼も喜んで受けました(笑)

ベリーベストにはどのような人が向いていると思いますか?

クライアントと近い距離で仕事をしたい方、自分で案件をハンドルしたい方、弁護士として多くの人の役に立ちたいと考えている方に向いていると思います。
また、将来独立を考えている方には最適だと思います。私自身は、東京オフィスでしか勤務していませんが、地方のオフィスに配属され、そのままその地方で独立された方もたくさんいます。案件の数は豊富にあるので経験は積めますし、規模の小さいオフィスであれば独立した場合の経営のシミュレーションもできます。

ベリーベストへの応募を考えている司法修習生や弁護士へのメッセージをお願いします

迷ったらとりあえず応募してみて、ベリーベストの弁護士と話をしてみるといいと思います。Twitterや私が運営している「Lawyer’s INFO」のキャリア相談窓口経由で連絡をいただければ、私も個人的に相談に乗ります!

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