検事として培った経験を、組織を支える力に。
弁護士が安心して力を発揮できる体制づくりに向き合う
- 所属や役職、業務内容はインタビュー当時のものです。
- 2026年取材。
司法修習を終えた後、検事になりました。検事としては12年あまり勤務し、各地の地検で、主に捜査や公判に携わっていました。
その後、家庭の事情で転勤が難しくなったこともあり、検事を辞めて弁護士になりました。最初は京都市内の法律事務所で勤務し、民事事件の基本的なところを学ばせてもらいました。
ただ、その事務所で取り扱う刑事事件は多くなかったため、検事としての経験を十分に生かすことも難しいと感じていました。そうした中で、マーケティング力があり、安定して多くの案件を取り扱っているベリーベストであれば、自分の経験をより生かせるのではないかと考え、2016年に入所しました。
入所してからは、刑事事件だけでなく、離婚、交通事故、労働、労災など、事務所で扱っている各分野を幅広く担当してきました。
もともと検事出身ということもあり、刑事事件については勘所が身についているため、判断に困ることなく対応できる感覚はあります。泳ぎ慣れている人が泳いでもあまり疲れないのと似ているかもしれません。
一方で、弁護士になったからには、刑事事件だけでなく、ひと通りの分野に対応できるようになりたいという思いもありました。ベリーベストではさまざまな分野の案件を扱っているため、結果として幅広い実務経験を積むことができました。
入所後しばらくして、マネージャーとして各オフィスのマネジメントにも関わるようになり、現在は、個別の案件対応に加えて、各オフィスや個々の弁護士を支える顧客対応マネジメントマネージャーという立場で関わる業務が増えています。
弁護士の仕事では、どれだけ誠実に業務にあたっていても、お客さまから厳しいご意見をいただくことがあります。また、本来あってはならないことですが対応を見直すべきケースもあります。
そうした際には、関係するマネージャーなどと連携しながら、適切な解決へ向けてサポートすることが私の主な業務です。必要に応じて、所内の弁護士の代理人として対外的な折衝にあたることもあります。
個々の弁護士が対応に苦慮し、自信を失うような場面でも、一人で抱え込むのではなく、組織として支えられる体制を整えていくことが、現在の役割の一つだと考えています。
また、個別の案件を通じて、実務でつまずきやすい場面や、気をつけた方がよいポイントが、少しずつ見えてきます。案件ごとの状況を丁寧に確認し、必要な場合には個別に伝えますし、同じような注意点が複数の案件で見えてくれば、研修でフィードバックすることもあります。
華やかな仕事ではありません。どちらかといえば、縁の下の力持ちのような仕事です。ただ、こういった業務は、個々の弁護士を守るだけでなく、事務所全体を守ることにもつながるため、とても重要だと考えています。
検事時代に、さまざまな上司のもとで仕事をしてきたことは、今の自分にも影響していると思います。
まずは、「常に安定した対応をする」ということでしょうか。
上司が気分屋で判断軸がぶれると、部下は動きにくくなります。あるときは強気で、あるときは弱気になるようでは、この上司ならどう判断するのかが分からなくなり、部下の判断も止まってしまいます。
一方で、全てを自分のやり方どおりにさせるのも違います。自分だったらこうする、という考えに偏りすぎると、部下としてはやりづらい。どちらでもあり得るという幅は持ちながら、それでも肝心な部分はきちんと伝える。そのバランスが大切だと思っています。
そして、「最後は部下を守る」ということ。上司としては、そこが重要だと考えています。
全国にオフィスがあるので、横のつながりを持つ機会は意識的につくった方がよいと考えています。
私自身、検事時代に、3年目や7年目のタイミングで全国の同期が集まる研修がありました。同期が集まり、研修を受けたり、話をしたりする機会は、当時とても有意義だった記憶があります。
その経験から、ベリーベストでも同期研修のような機会があるとよいのではないかと考え、自ら立案しました。
参加した弁護士からの反応はよかったです。単に研修を受けるだけではなく、普段は別々のオフィスで働いている同期が顔を合わせることに意味があります。
また、各マネージャーも講師、チューターのような形で参加しました。若手弁護士が、普段は接点が少ないマネージャーや他のエリアの弁護士と直接顔を合わせ、人となりを知ることができ、絆を深めるよい機会にもなったと思います。
▼研修レポートはこちら
『75期同期会研修』を東京オフィスで開催いたしました。
各オフィスの運営や案件対応について、エリアマネージャーと分野マネージャーが連携しながら支える体制が整ってきたと感じています。
エリアマネージャーは、各オフィスの人員、採用、売上、パラリーガルを含めたオフィス全体のマネジメントなど、「人」や「オフィス」の視点で見る役割です。一方で、分野マネージャーは、相談から受任までの流れ、受任率、案件の進捗、マーケティング施策など、「分野」ごとの「案件」の視点で見る役割です。
いわば、縦軸と横軸のような関係ですね。今はその両者が互いに助け合いながら、うまく連携できていると思います。
新人教育においても、最初から今の形が完成していたわけではありません。研修も毎年ブラッシュアップされていますし、実務に入ってからも、各分野のマネージャーが進捗を確認したり、面談に同席したり、事件を通じて教育する体制が手厚くなってきました。
そうした積み重ねによって、各々が同じ方向を向き、事務所全体をより良くしていこうとする体制ができてきたと思います。
以前は、「積極性」が大事だと話していました。もちろん、今でも積極性は大事だと思います。
ただ、気持ちが先走って頑張りすぎてしまうと、長く安定して力を発揮することが難しくなる場合もあります。
そうした姿を見てきたこともあり、最近は、「責任感」や「自己管理能力」も同じくらい大切なのではないかと感じています。
弁護士の仕事では、一つひとつの案件に責任を持って向き合うことが求められます。その一方で、自分の状態を見ながら、無理をしすぎず、安定的にパフォーマンスを出し続けることも必要です。
成長のスピードは人によって違います。短期間で大きく伸びる人もいれば、時間をかけて力をつけていく人もいます。大切なのは、周囲と連携しながら、責任ある対応を着実に続けていくことです。
そうした積み重ねが、弁護士として長く力を発揮することにつながるのではないでしょうか。
ベリーベストは、取り扱い分野という意味でも、勤務地という意味でも、さまざまな可能性を持てる事務所です。
最初から急いで成長しようとしすぎる必要はありません。責任感を持って一つひとつの案件に向き合い、自分の状態も見ながら、着実に経験を積んでいくことが大切です。
実務では、判断に迷う場面や、難しい対応が必要になる場面もあります。そうしたときに相談できる人がいて、一人で抱え込まない体制があることは、大きな支えになると思います。
中途で入所される方にとっては、これまで培ってきた経験を存分に生かして働くことができます。
たとえば刑事事件の経験が豊富でも、入所した事務所で刑事事件が年に数件しかなければ、経験を生かす機会は限られます。その点、ベリーベストは取り扱い分野も案件数も多いため、自分の武器をさらに伸ばすこともできますし、新しい分野に手を広げることも可能です。
弁護士としての可能性を広げたい方、自分の経験や関心を生かして働きたい方には、ぜひベリーベストを選択肢の一つとして考えていただければと思います。
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