私は、司法修習終了後、14年間近く、検事として、各地検において刑事事件の捜査・公判に携わってきました。
そのうち、東京地検特別捜査部に3年間、広島地検などの特別刑事部に3年間、それぞれ在籍し、主に財政経済事件の捜査を行ってきました。
具体的には、政治家が絡む贈収賄事件や公職選挙法違反事件をはじめ、脱税などの租税法違反事件(国税局案件)、インサイダー取引や相場操縦、損失補填などの金融商品取引法違反事件(証券取引等監視委員会案件)、入札談合や価格カルテルなどの独占禁止法違反事件(公正取引委員会案件)、品質偽装などの不正競争防止法違反事件、特別背任などの会社法違反事件といった社会の耳目を集める事件の捜査を担当しました。
そのほか、特殊詐欺事件や業務上横領事件、出資法違反事件、各種業法違反事件など、警察本部二課が所管する経済事件捜査の経験も豊富です。
直近では、証券取引等監視委員会への出向経験もあり、インサイダー取引や相場操縦を対象とする行政調査を指揮していました。
私は、このような経験・経歴から、一般刑事事件の弁護活動はもちろんですが、ホワイトカラー犯罪と呼ばれる大型の財政経済事件の弁護を得意分野としております。
それに加えて、国税局による税務調査、証券取引等監視委員会や公正取引委員会による課徴金調査の場面では、調査対象者の弁護に加え、株式発行体である上場企業側の代理人として、調査実施者である各監督官庁との折衝に当たることにも強みがあります。
企業法務分野では、これらの知見を生かして、内部不正調査・不祥事対応・再発防止策の構築などのコンプライアンスに力を入れてまいりたいと考えています。
皆様、どうぞよろしくお願いいたします。