堅調に伸び続ける経済力
経済発展スピードは世界2位(2014年イギリス「The Economist」誌が発表)
基準収益能力指標(Baseline Profitability Index(BPI):世界十位(2014年アメリカ「Foreign Policy」誌が発表)
※BPIの算出基準:投資増加速度、財産保護程度、撤退の難易度(内訳:平均収入、腐敗程度、政治安定状況、投資保護、為替レート等の内容を含む。)を加味し総合的に算出
親日的な国民性・若い人口構成
モンゴルは、非常に親日的な国です。日本国内の大相撲が TV中継される、また、モンゴル出身の大相撲力士の誕生などにより、日本に対する親近感は高まっています。
また、これにより日本語を学習する人が増えています。その上、モンゴル国民の大学等の高等教育の就学率は50%を超えております。しかも国民の平均年齢は26.6 歳と非常に若く、これからの経済成長が大いに見込むことが出来ます。近年のモンゴル政府は『第3の隣国』との関係を強化するという多元的な外交政策を実施しています。今までモンゴルは、隣国の中国とロシアとの関係性を重要視してきましたが、同国以外の第三国である日本にとってよりチャンスのある機会が創出されています。
豊富な天然資源・鉱物資源・農産物資源
モンゴル国内には、現時点で判明しているだけで約80種類(石炭、石油、銅、モリブデン、鉄鉱石、金、銀、レアアース、鉛、蛍石、燐(リン)、ウラン等)の鉱物を含めた資源の埋蔵が確認されています。
また、アジアでも屈指の穀倉地帯では小麦やジャガイモなどが生産され輸出の重要品目に挙げられています。また、2014年時点、モンゴル国内における牛、羊、山羊、馬、駱駝等(五畜)が5920万頭ほど飼育されており、昨年度の畜産業の成長率は11.8%に至っています。
地政学的に陸路のハブになる
モンゴルは隣国に中国、ロシアといった巨大市場を抱える国々と国境線を接しています。この陸路を通じて物流網が発達し、最大の貿易相手国である中国へはモンゴル国内の約90%の輸出額に相当する物品を輸送しています。
なお、現状、鉱物資源や天然資源はほぼ未加工のまま中国などへ輸出されています。今後、モンゴルでは、付加価値を付けた製品の輸出へ転換することで、積極的に日本、EUなどとの取引を活性化させていくことが見込まれています。
国際送金が容易
モンゴル外商投資法第10条4項は、下記の収入・利益・金銭の国外への送金を保証しています。
- ①自己保有の株式による所得、配当金
- ②資産、有価証券の売却収入、資産譲渡、出資契約の終了及び会社清算後の配当による収入
- ③元金、利息及びそのた類似支払額
- ④収用財産に対する補償
- ⑤法により得たその他の収入
モンゴル政府による投資保護政策の実施
モンゴル国における外国資本による投資は、憲法、外国投資法、その他法規及びモンゴル国が加入している国際条約の保護を受けます。また、モンゴル国内における外国資本による投資に対しては違法な没収を禁じています。なお、外国資本による投資に関しては、公共の需要が重視されます。政府は、法律に従って内資企業と差別しないという原則のもと外国投資者への安全な環境を提供しています。
モンゴル国が非常時、もしくは戦争時に外国投資者に損失与えた場合、内資企業と同等の条件にて対応することが明記されています。上記一連の環境整備は、2014年6月20日付でモンゴル大統領が私有企業を保護する許諾を行い実施されています。
また、世界銀行の発表に基づくと、2014年のモンゴル投資環境は前年度より改善され、世界189ヶ国中、第80位から第76位に上昇しております。