令和7年(2025年)7月14日、学校法人市川学園 市川中学校・高等学校から9名の中学生のみなさんが、企業訪問で東京オフィスに来所されました。五十嵐 優貴弁護士、早矢仕 麻友弁護士が出迎え、生徒のみなさんからの質問にお答えしました。
はじめに弁護士が自己紹介を行いました。五十嵐弁護士は弁護士と作家の二足のわらじで活動していることを話し、早矢仕弁護士は、交通事故や労働問題、アスベスト問題に至るまで、個人案件を幅広く取り扱っていることを伝えました。

続いて、生徒のみなさんから質問が多かった「弁護士になるまでの流れ」や「司法試験について」の説明へ。司法試験の出題範囲や試験勉強で工夫していたことが弁護士から紹介されると、生徒のみなさんは真剣な表情でメモを取っていました。
その後、生徒のみなさんからの質疑応答に移りました。「弁護する上で、事件の話を聞いてつらくならないですか?」という質問に、五十嵐弁護士は「弁護士の仕事は基本的に依頼者の方がマイナスの状態から始まるため、それを法的に分析して、いかに元の状態に戻すかを考えるのが弁護士の役割で、つらいかどうかを考えることはあまりないですね。」と職業的な使命感を語りました。
「悪と正義とは何だと思いますか?」という哲学的な問いに対しては、早矢仕弁護士は「立場によって何が悪で何が正義かは変わります。そのため、社会で統一した基準として法律があります。ただし、時代とともに見直されることもあるのです。法律は重要な社会規範ですが、完全不変ではないということも心に留めておく必要があると思います」と回答。
五十嵐弁護士は、弁護士としては、正義と悪についてあまり考えないようにしていると答え、その理由として「たとえば、刑事事件では被告が罪を認めている場合、『悪(=有罪)』となるのはほぼ決まっているわけですが、悪の濃淡を決めることは大事なことだと思っています。弁護士は自分の価値観で善悪の判断を下すのではなく、制度上の役割を果たすことが大切です」と説明し、法制度における弁護士の重要性について見解を示しました。

この他にも、「依頼者との信頼関係を築く上で大切にしていること」「弁護士のやりがい」「学生時代にやっておいた方がいいこと」「少年法について」など、多岐にわたる質問が寄せられました。
また弁護士業以外の話題として、五十嵐弁護士の著書『不可逆少年』を「中学1年生の頃に読んで、とても好きです!」という発言もあり、弁護士と作家という二つの顔を持つ五十嵐弁護士との、思わぬつながりが生まれました。

質疑応答終了後に生徒のみなさんに感想を伺ったところ、「弁護士は表情を変えない厳格なイメージがありましたが、お二人ともとても優しそうで親しみやすく、弁護士への印象が変わりました!」といった意見が寄せられ、弁護士という職業をより身近に感じていただくことができ、弊所としても意義深い時間となりました。
ベリーベスト法律事務所では、今後も次世代を担う、学生のみなさんの学習支援を通じて、法律や法曹への関心を深め、将来の職業選択の参考となるような機会を提供してまいります。
【参加弁護士一覧】
五十嵐 優貴
早矢仕 麻友
はじめに弁護士が自己紹介を行いました。五十嵐弁護士は弁護士と作家の二足のわらじで活動していることを話し、早矢仕弁護士は、交通事故や労働問題、アスベスト問題に至るまで、個人案件を幅広く取り扱っていることを伝えました。

【自身の取り扱い分野を紹介する早矢仕弁護士】
続いて、生徒のみなさんから質問が多かった「弁護士になるまでの流れ」や「司法試験について」の説明へ。司法試験の出題範囲や試験勉強で工夫していたことが弁護士から紹介されると、生徒のみなさんは真剣な表情でメモを取っていました。
その後、生徒のみなさんからの質疑応答に移りました。「弁護する上で、事件の話を聞いてつらくならないですか?」という質問に、五十嵐弁護士は「弁護士の仕事は基本的に依頼者の方がマイナスの状態から始まるため、それを法的に分析して、いかに元の状態に戻すかを考えるのが弁護士の役割で、つらいかどうかを考えることはあまりないですね。」と職業的な使命感を語りました。
「悪と正義とは何だと思いますか?」という哲学的な問いに対しては、早矢仕弁護士は「立場によって何が悪で何が正義かは変わります。そのため、社会で統一した基準として法律があります。ただし、時代とともに見直されることもあるのです。法律は重要な社会規範ですが、完全不変ではないということも心に留めておく必要があると思います」と回答。
五十嵐弁護士は、弁護士としては、正義と悪についてあまり考えないようにしていると答え、その理由として「たとえば、刑事事件では被告が罪を認めている場合、『悪(=有罪)』となるのはほぼ決まっているわけですが、悪の濃淡を決めることは大事なことだと思っています。弁護士は自分の価値観で善悪の判断を下すのではなく、制度上の役割を果たすことが大切です」と説明し、法制度における弁護士の重要性について見解を示しました。

【悪と正義についての見解を熱く語る五十嵐弁護士】
この他にも、「依頼者との信頼関係を築く上で大切にしていること」「弁護士のやりがい」「学生時代にやっておいた方がいいこと」「少年法について」など、多岐にわたる質問が寄せられました。
また弁護士業以外の話題として、五十嵐弁護士の著書『不可逆少年』を「中学1年生の頃に読んで、とても好きです!」という発言もあり、弁護士と作家という二つの顔を持つ五十嵐弁護士との、思わぬつながりが生まれました。

【五十嵐弁護士の著書『不可逆少年』】
質疑応答終了後に生徒のみなさんに感想を伺ったところ、「弁護士は表情を変えない厳格なイメージがありましたが、お二人ともとても優しそうで親しみやすく、弁護士への印象が変わりました!」といった意見が寄せられ、弁護士という職業をより身近に感じていただくことができ、弊所としても意義深い時間となりました。
ベリーベスト法律事務所では、今後も次世代を担う、学生のみなさんの学習支援を通じて、法律や法曹への関心を深め、将来の職業選択の参考となるような機会を提供してまいります。
【参加弁護士一覧】
五十嵐 優貴
早矢仕 麻友