先輩弁護士に聞く!
入所を決めた理由シリーズ

法律事務職員としての経験は、
その後の受験や弁護士としての
仕事に生きていると実感

アソシエイト弁護士 73期 小泉 将司

  • 事務員(派遣)
  • 事務員(正社員)
  • 予備試験
  • 司法試験
  • 京都オフィス
※所属や役職、業務内容はインタビュー当時のものです。
Q1勤務先にベリーベストを選んだ理由を教えてください

行政書士資格を取得後、独立開業を見据えて法律実務に触れたいと思い、行政書士事務所、司法書士事務所、法律事務所の事務職員で求職していたところ、派遣会社から紹介されました。求職中は、近い将来関西に移住することを予定していたので、オフィス間の異動が可能な事務所を希望していたことや、年齢を理由に不採用となることが続いていたこともあり、真に年齢不問でオフィス展開が活発な当所は、風通しが良くて勢いのある、働きやすそうな事務所だな、と感じたことを記憶しています。

Q2受験のどんな段階・時期に事務員として働いていましたか

東京オフィス勤務時に予備試験の勉強を始め、大阪オフィス勤務時に予備試験、京都オフィス勤務時に司法試験に合格しました。
もともと行政書士として独立開業する準備のために始めた仕事でしたが、当所で所属弁護士とコミュニケーションをとりながら法律事務に携わるなかで、弁護士の仕事に魅力を感じ、予備試験の勉強を始めました。

Q3事務員としての仕事が具体的に司法試験に役立った部分はありますか

事務員の仕事は、一般事務の仕事(電話対応や資料の収集・整理など)、依頼者との事務連絡、裁判所との事務連絡等多岐にわたりますが、特に裁判所との事務連絡においては、民事訴訟や刑事事件の手続きに関わることが多く、予備試験、司法試験を通して民事訴訟法、刑事訴訟法の勉強にとても役立ちました。
例を挙げると、債務整理部(過払訴訟)では、相手方からの移送申立てに関する書類を多く扱いましたが、これは合格した年の司法試験(民事訴訟法)でほとんどそのまま出題されました。また、就業場所・部署を問わず、移送、送達、管轄関係の手続きに関わる機会が多くあり、これらの業務で得た知識は予備試験(民事訴訟法)の短答式試験や口述試験に直接に役立ちました。

刑事事件についても、各種手続きの書面を提出したり、弁護士が夜間の急な接見に行ったり時間制限の厳しい書面を作成しているのを目の当たりにするにつけ、生の刑事手続の一端に触れることができ、予備試験、司法試験を通して手続きの理解にとても役立ちました。
また、訴状や準備書面、証拠等の提出の際には自然と内容を確認することになりますが、要件事実に沿った書面の構成であったり、特に労働案件では、実際の事件と過去の司法試験の問題がかなり密接にリンクしていて、進行中の事件の主張書面がほぼ試験勉強で学習するような論点構成で作られているなど、試験勉強が実務につながっていることを実感することができ、学習意欲の維持に役立ちました。

それから、直接的に試験に役立ったというのではありませんが、日々、弁護士の仕事を間近で見て共有したり、個人的に交流したりする中で、弁護士の存在を身近に感じることができたことは、司法試験に対するとても大きな動機付けになっていました。

Q4事務員としての経験が弁護士になってから役立っていると感じる部分はありますか

民事、刑事とも、相談・依頼から事件終結までの一通りの流れに関わったことがあるため、弁護士として初めて行う作業でも、手続きのどの段階にあるか、求められるスピード感と緻密さの配分といったイメージがすぐにできることは、事務員を経験した一番のメリットだと思います。これにより、「右も左もわからない」「とにかく目の前の作業をこなす」という期間がほとんどなくて済み、早くから弁護士として仕事しているという実感を持って充実した日々を送ることができています。また、細々とした事務仕事を一人で進められるので、事務員がいない時でも仕事が滞ることなく進めることができ、効率よく仕事をすることができています。

事務所にすでに慣れていること、所属弁護士、事務員とのコミュニケーションに心配がないことは、とても安心感がありました。すでに同期(73期)の弁護士でも、人間関係が原因で早期に事務所を退所してしまった方の話を身近で数多く聞きますが、そうした心配がなく、弁護士としての成長に専念できることは、事務員として働いていた事務所に弁護士として入所して本当に良かったと感じる点の一つです。また裁判所や相手方弁護士との連絡に慣れているので、弁護士登録の当初からそれほど委縮せずに前向きに業務に臨むことができているように思います。
また、司法修習中は、当所でのアルバイト経験者で、任官(裁判官)、任検(検察官)、ほかの法律事務所への就職が決まっている人に何人か会いましたが、みな口をそろえて当所でのアルバイトはいい経験になった、雰囲気が良くて仕事は楽しかった等と言っていましたので、弁護士として当所に入所するのでなくても、法律事務所事務職員の事に携わることは、その後の法曹人生にとって絶対にプラスになるのだろうと思います。
このように、今でも毎日1回、事務員を経験していてよかったと思っているくらい、事務員としての経験は弁護士の仕事に役立っています。

Q5司法試験受験について事務所の理解はありましたか

受験期間を通して弁護士、事務員問わず応援してくれ、試験勉強にも受験にも前向きに取り組むことができました。業務においても、司法試験に関連のある書面や事務手続きに積極的に関わらせてもらえるなど配慮してもらっていました。
また予備試験の直前に有給休暇を取得することができたのはもちろん、司法試験の直前により長期間の休みを取った際も、復職を保証されていたため、生活の不安を感じることなく試験に全力を投入することができました。
もし当所の事務員ではなく、他の仕事をしながらの受験だったら、合格まであと1回か2回は余分にかかっていたと思います。

Q6(弁護士として)ベリーベストに入所を決めた決め手を教えてください

私がベリーベストに入所を決めた理由は大きく次の三つです。

  1. 弁護士が成長していく過程を間近で見ることができ、ここで自分が弁護士として成長していく明確なイメージを持てたこと。
    特に期の近い弁護士については、新入所(弁護士登録)から研修期間、見習い期間を経て独り立ち(単独受任)していく過程を見ているため、弁護士としての自分をはっきりイメージすることができていました。
  2. 事務員の仕事を通して、この弁護士のように仕事をしたい、と思える弁護士に会うことができたこと。
    (特に、池辺瞬弁護士、大武真織弁護士、永濱佑一弁護士の3名です。)
  3. 日本全国に、質の高いリーガルサービスを行き渡らせるという理念に共感していること。
Q7弁護士として入所して、いかがでしたか。ギャップなどはありましたか

事務員として働いていて感じたとおり、働きやすく日々成長を実感できる職場だと感じています。

Q8弁護士を目指している方や、ベリーベスト法律事務所への入所を検討されている方へメッセージをお願いします。

私は当所で事務員として働きながら予備試験、司法試験に合格しましたが、上記のとおり、ベリーベスト法律事務所の事務員の仕事は、試験勉強と両立するには最高の環境だと思います。
また私が事務員として4年間、3拠点で勤務した上で、弁護士としても当所に入所することを決めたのは、風通しがよく、成長性が高く、積極的な挑戦に好意的で、自分も成長していける環境であると確信したからですが、弁護士として入所し働いてみて、日々その思いを新たに、充実した日々を送ることができています。今後も事務所の理念の実現と自らの成長のため、謙虚に粘り強く労をいとわず、努めていきたいと考えています。
この文章が、お読みくださった方の進路選択の一助となれば幸いです。

受験回数
予備試験:
3回(短答式不合格 → 論文式不合格 → 2018年最終合格)
司法試験:
1回(2019年合格)
職歴
2015年12月~2016年10月
東京オフィス・債務整理部(派遣)… 過払金返還請求訴訟に関する事務
2016年11月~2018年12月
大阪オフィス(正社員)… 建物明渡課に所属
2019年1月~2019年11月
京都オフィス(正社員)… 民事事件(離婚、労働、債務整理、相続、交通事故など)、刑事事件全般についての法律事務を担当。

募集要項・エントリー

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