新人弁護士の声<

アソシエイト弁護士 / 72期
弁護士 中野 佳奈
※所属や役職、業務内容は
インタビュー当時のものです。
Q1 入所の理由について

私は就職活動をする際、取扱分野や事務所の雰囲気等について特にこだわりはなく、「新人弁護士として入所するのに良い環境であること」を重視していました。

べリーベストに興味を持ったのは、それまでべリーベストのような大規模事務所についてあまりよく知らなかったので、どのような感じなのか一度話を聞いてみようと説明会に参加したことがきっかけです。

説明会の中で、もっとも魅力を感じたのは、やはり新人研修の充実度でした。体系的、網羅的な研修やOJT制度が用意されていることに加え、事務所全体で毎年数十人の新規登録弁護士を採用していることから、それらが毎年ブラッシュアップされており、「新人弁護士を育てる」こと自体のノウハウが、一般民事を取り扱う事務所としては一番多く蓄積されているのではないかと思います。このことが、入所の決め手になりました。

また、同じ事務所の中に同期の先生がたくさんいる、というのはこの業界ではかなり希少なことだと思いますが、このメリットは入所してからより強く感じました。何か困ったときや迷ったとき、すぐに話しかけられる近い距離に仲間がいることは、不安になることも多い新人の時期に、非常に心強かったです。

Q2 印象に残っている事件

一人で法律相談を受けられるようになったばかりの頃、「インターネット上での誹謗中傷」に関するトラブルについての相談を受けました。

当時の私には全く経験のない事件類型だったため、裁判例や書籍等をあたって調査してみたものの、当事者間での紛争処理の実態や、裁判所の運用等についてまでは分からず、事件処理について明確な見通しが持てませんでした。

そこで、所内で類似の事件についてご経験のある先生に事情を説明し、類似の事件についてどのような結果になっているか、どのような点を意識して聴取する必要があるのか等についてご教示いただきました。そのおかげで、事件解決までの道筋を把握した上で相談に臨むことができ、受任後も自信をもって相手方に対応できました。

また、書面の記載方法等の事務的な点についても、他の先生方から調べ方のアドバイスをいただくことができたので、非常にスムーズに事件を処理することができました。
最終的に、最初の相談で依頼者様にご説明した見通しに沿う形で、早期に事件を解決することができました。この事件が、私にとって最初の解決事件となりました。

今も、多岐にわたる法律相談に日々対応していますが、このときの経験があったからこそ、経験のない類型の事件や、最初の相談時点で見通しを立てることが困難な事件についても、過度に委縮せず、積極的に対応できていると思います。

Q3 新人弁護士としての職場環境について

入所して1年ほど経った頃、大きな事件が重なってしまい、連日22時頃まで事務所に残って働いていた時期がありました。まだまだ未熟なのだから人一倍頑張らなければと思う反面、私はあまりタフな方ではないので、体調を崩して迷惑をかけてしまったらどうしようという不安もありました。

しばらく迷った末、これ以上業務が増えるのは辛いとオフィス所長の先生に相談したところ、すぐに業務量を調整していただけることになり、その日の夜は定時に帰宅することができました。

しばらくの間、他の先生方にご負担をお願いすることになってしまいましたが、いったん手元の業務に集中する余裕ができたことで、なんとか乗り切ることができ、ほっとしたことをよく覚えています。最終的に、2週間ほどで元のペースに戻すことができました。

弁護士の人数が多いことでそのような調整をお願いしやすかったのもあると思いますし、別のオフィスで、同じような状況になってしまった新人の先生にそのような対応をしたことがあるという話を聞いたことがあり、言い出しやすかったという事情もありました。

べリーベストにはたくさんの弁護士が所属していますが、オフィス所長の先生やマネージャーの先生等、なにか相談したいときの窓口がアナウンスされており、対応もすぐにしていただけるので、働きやすい環境だと思います。

Q4 ワークライフバランスについて

同じ事務所内でも、意欲的にたくさんお仕事をされている先生方と私では、働き方が全く違うのではないかと思います。仕事が立て込んでくると遅い時間まで残らざるを得ない日もありますが、私は基本的に、帰りたい気分の日は定時で帰っています。

弁護士1年目だった昨年を振り返ると、土日や祝日に出勤したのは数回程度ですし、オフィスの土曜営業日に出勤した際には、別の日に代休を取っています。年に5日間付与されるリフレッシュ休暇と、同じく5日間の夏季休暇も、全て取得しましたので、年間休日数は130日くらいだったと思います。

インセンティブ制や休日出勤の日当制などで、事件をたくさん受任・処理されている先生方がきちんとそれに応じた評価されているということは、私のようにしっかり休みを確保したい人間が、所内のルールに則り休暇を取得する上でも良い環境だと思います。

そして、例えば今後、もっとしっかり働きたいと考えたときには、事務所を移籍したりしなくても、その時の自分に合った働き方を実現できるという安心感があります。

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