環境権とは、良好な環境のもとで生活する権利として、裁判などで主張されることがある権利です。しかしながら、これまで裁判で認められたり、法律で明文化されている権利ではありません。
環境権と似た権利として、「日照権」というものがあります。
日照権とは、建物が最低限必要となる日当たりを確保する権利をいいます。日照権を具体的に保護する制度として、建築基準法上の「日影規制」や「斜線制限」といったものが存在します。
いずれも生活環境に関する権利という点では共通しますが、環境権を明確に権利として確立した裁判例はない一方で、日照権は、権利として認められた裁判例が存在します。