既存住宅性能表示制度とは、中古住宅の性能や現況について、住宅性能評価機関が一定の基準に沿って評価をする制度のことをいいます。
既存住宅性能表示制度の現況検査では、住宅の劣化や不具合の状況などが調べられます。土台や柱などの腐朽やアリ害の有無なども、オプションとしての特定現況検査により調べることが可能です。また、既存住宅性能表示制度の性能評価では、現地調査で目視、計測などにより構造の安定や火災時の安全性などの性能が評価されます。
既存住宅性能表示制度を利用することによって、住宅の現況や性能を把握することができますので、中古住宅の売買の透明化と円滑化を図ることが可能です。また、万が一、中古住宅購入後にトラブルが生じたとしても、既存住宅性能表示制度を利用していれば、住宅紛争処理機関による紛争処理によってトラブルの解決を図ることができます。