地盤の収縮や陥没などによって、土地の一部が周囲に比べて相対的に沈む現象です。地下水の過剰なくみ上げ、地震、近隣の工事などによって発生することがあります。
軟弱な地盤の上に住宅を建ててしまうと、将来的に地盤沈下が発生して、建物が傾いてしまうことになりかねません。そのため、新築住宅の建設工事を実施する際には、事前に地盤の強度に関する調査が行われます。
調査によって軟弱な地盤が発見された場合は、その部分について地盤改良工事を行うのが一般的です。規模などにもよりますが、地盤補改良工事には数十万円から百数十万円程度の費用がかかります。それ以上の費用がかかることもあります。
なお、調査において地盤の軟弱性が見過ごされ、その結果として地盤沈下が発生した場合、施主は施工業者の契約不適合責任や、品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律。地盤そのものは品確法では挙げられていませんが、責任を負うと考えられるのが一般的です。)に基づく瑕疵担保責任を追及できる可能性があります。