履行不能とは、債務の履行が不可能な状態になることをいいます。履行不能は、債務不履行の一種ですので、債権者は、債務者に対して、以下のような請求をすることができます。
・損害賠償請求
・契約解除
履行不能は、本来の債務の履行ができない状態になっていますので、債務者に対する履行請求はできず、損害賠償請求または契約解除により債務者の責任を追及していくことになります。
たとえば、建物の売買契約において、売り主の不注意により目的物である建物が火災により焼失してしまった場合、売買対象となった建物は存在しませんので、履行不能となります。