賠償金の対象となる事業所
アスベスト(石綿)による労災認定等がされたのは14,131事業所に及びます。
厚生労働省は、全国の石綿ばく露作業による労災認定等事業場の一覧表を公表しています。
アスベスト(石綿)による健康被害は、平均40年という長い潜伏期間を経て発症することが多いため、過去にアスベスト(石綿)ばく露の可能性がある環境にいたことを、忘れてしまったり認識されていない方が大勢いらっしゃいます。
そこで厚生労働省は、過去にこれらの事業所や工場で働いていたり、周辺に住んでいた方々に、アスベスト(石綿)ばく露による健康被害の可能性があることを認識していただき、一人でも多くの方に救済制度を利用していただくことを目的に、一覧表を公開しました。
賠償金支払いの対象はアスベスト(石綿)製造工場だけではなく、様々な職場・職種の方がアスベスト(石綿)健康被害を被っています。
アスベスト(石綿)は、1960~1990年代に1,000万トン以上輸入され、防音材、断熱材、保温材として様々な建材に加工された他、自動車ブレーキ、魚焼き網、トースター、ヘアドライヤー、フィルター、理科実験器具など、様々なところで使われていました。そのため、直接アスベスト(石綿)製品を製造・加工する工場だけではなく、一見無関係に見える職場で働いていた方も、健康被害を被って発症され、多くの方が労災認定等を受けています。
現在、アスベストは発がん性のある物質として、輸入・使用が禁止されています。
例えば次のような事業所や工場で働いていた方々も、国からアスベスト(石綿)被害賠償金をもらえる可能性があります。お心当たりのある方やご遺族は、お気軽にお問い合わせください。
次のような工場で働いていた方々も
対象になる可能性があります
- セメント、コンクリートブロック等の製造工場
- スレートや煙突等の製造工場
- 電気機械の製造工場
- 化学繊維製造機械の製造工場
- 自動車整備会社
- など