大阪オフィスにおいて、労働、離婚、交通事故、相続をはじめとした民事事件や刑事事件などの幅広い案件を担当しています。中でも労働事件は比較的多いと思います。その他、B型肝炎、アスベストの案件も担当しています。
また、労働のサブマネージャーをしていますので、所内の弁護士から労働事件に関する相談を受けたり、勉強会を開催したり、労働事件の受任率の検討をするなどマネジメント的業務もあります。
妻の妊娠がわかってから妻と話し合った結果、私の育児休暇取得を妻が希望しており、私自身、主体的に育児をしたいと思っていたため、育児休暇の取得を考えるようになりました。そこで、大阪オフィス所長やエリアマネージャーに相談したところ、快く受け入れていただき、1か月間の育児休暇を取得することになりました。育児休暇期間を1か月としたのは、1~2週間では短すぎ、かといって、何か月もとなると業務に支障が出る可能性があるため、間を取ったかたちになります。育児休暇の取得時期は、出産直後から育児に参加したかったので出産直後を想定していましたが、出産予定日に生まれない可能性があること、出産後に母子が入院することなども考えて、出産予定日より1週間程度後ろにずらした時期にしました。
育児休暇の取得で一番不安なのが、業務に支障が出てしまうことです。もっとも、その点は、引き継ぎ等で他の弁護士に協力していただけることになったので、不安は大きくはありませんでした。
一方、育児休暇を取得することで、子どもや妻と一緒にいる時間が大幅に増える上、何より生まれたばかりの子どもの成長を日々体感することが楽しみです。そういったかけがえのない貴重な時間を過ごすことができることになり、とてもうれしく思います。
男性の育児休暇取得はあまり一般的ではないため、周囲からどのような反応を示されるのか、気になっていました。しかし、そのような心配はいりませんでした。
大阪オフィス所長とエリアマネージャーに相談したときは、子どもができたことについて、「おめでとう」という言葉をいただき、育児休暇の取得に賛同してくれましたし、その他の大阪オフィスの所員に育児休暇を取得するという話をしたときも、育児休暇の取得について好意的な反応をしていただきました。また、育児休暇の取得に伴い業務の引き継ぎの必要が生じましたが、他の弁護士に協力をお願いすると、快く引き受けていただけました。さらに、育児休暇取得のことを依頼者の方に説明した際も同様に、依頼者の方から温かい言葉をいただきました。
私が考えていた以上に周囲の方々が育児休暇について理解していただいていることに驚くと同時に、非常に心強い気持ちになりました。
育児休暇を取得するといっても、依頼者の方々にご迷惑をかけてしまうことがあってはならないので、業務処理に可能な限り影響が出ない方法を意識しました。
まず、1か月の育児休暇の間に、自分が担当する案件がどのように動いていくのか想定し、どの案件を引き継ぐのか一つ一つ検討しました。育児休暇は1か月間であり、引き継ぎはあくまでも一時的なものと考えていましたが、育児休暇取得時から急に担当が変わると混乱が生じる可能性があったため、育児休暇が始まる少し前から暫定的に他の弁護士に共同担当になっていただく案件が多かったです。
また、育児休暇を取得する時期は取得の数か月前には決まっていたため、育児休暇期間中に裁判や調停等の期日を入れないようあらかじめ調整しました。どうしても育児休暇期間中に期日を入れなければならない場合は、依頼者に説明の上、他の弁護士に出廷をお願いするなどしました。
疲れたものの楽しかったです。
第1子ということもあり、一日一日のできごとが新鮮で充実した生活を送ることができました。生まれたばかりの子どもと触れ合い、妻と共に日々の子どもの成長を間近で感じることができたことは、人生における経験としても非常に有意義でした。育児は思っていたよりも大変で24時間営業のようなところがあり疲れを感じることは多々ありましたが、育児休暇を取得しなければ、これほど長期間子どもと密に接することはできませんでしたので、取得して良かったと思っています。
また、育児だけでなく家事の面で妻のサポートができたことも良かったと思います。
取得前は、育休を取ると生活に余裕がでるのかと思っていましたが、全然そんなことはありませんでした。
初めての子どもでしたので妻も私も育児には不慣れでしたし、生後1か月の間は、昼も夜もなく抱っこをしたりミルクをあげたりと休む暇がありませんでした。また、元々私も家事をしていましたが、出産直後は妻の体調が悪く、私が家事の多くをしていたため、そういった面でも余裕はなかったです。
一方、子どもと触れ合う時間は、想像していた以上に良いものでした。日に日に、子どものことを思う気持ちが増していくのを感じました。
あの案件はどうなったかな、支障なく進んでいるだろうか、などと考えてしまうことは度々ありました。ただ、考えても何かが変わるわけではないので、引き継ぎをした弁護士の先生方のことを信頼して、あまり考えないようにしていました。
私が不在になることで、他の先生やパラリーガルに何かしらしわ寄せが行ってしまうのではないかということも気になっていましたが、そこは申し訳ないけれども、その分復帰をしたら頑張ろうと心の中で思っていました。
子どもの首がすわっていなかったので、沐浴(もくよく)は、妻と2人がかりでやっていました。今は、それぞれ一人でできるようになったので、今考えると良い思い出です。
また、子どもがミルクを吐き戻すことがたまにあり、子どもだけでなく私や妻もミルクまみれになってしまうことがありました。その際、子どもを洗って、服も洗ってという大仕事になっていたことが印象に残っています。
私が不在の間に案件がどのように進んだのかを把握しきれるかどうかということが一番不安でした。もっとも、復職した後に、システムに記録された情報を見たり、育休の間にご対応いただいた先生から情報共有をいただくなどして、状況を把握することに問題はありませんでした。また、案件を引き継いだ先生方が適切にご対応くださったので、ほとんど問題なく案件処理をすることができたと思います。
変化したこととしては、お子さんがいらっしゃる先生が、普段どのようにワークライフバランスをとっているのかとても気になるようになりました。そういったお話を聞く機会がないため、まだ聞けていませんが、聞いてみたいと思っています。
男性も絶対に育休を取得したほうが良いと思います。仕事をしていたら、これだけ子どもと触れ合える機会はそうそうないと思いますし、子どもにとっても父親と接することは大切だと思います。
私の場合、育休は1か月間でしたので、キャリアへの悪影響は感じませんでした。むしろ、育休を取得することによって、子どもに対する理解が深まり、家事事件などの対応で生かせるような部分もあるのではないかと思いました。
弁護士業界で、男性弁護士が育児休暇を取得することは、とても珍しいことです。理由はさまざまあると思いますが、仕事との調整がつかず諦めてしまうケースが多いのではないかと思います。
ベリーベスト法律事務所は、事務所規模が大きく、弁護士の個別事情をくみとって配慮してくれるため、家庭・育児と仕事を両立させることができます。そして、家庭の事情のためにキャリア形成を諦めることなく、弁護士としてのキャリアを築くことが可能です。仕事だけでなくワークライフバランスも重視したいと考えておられる先生方にとって、ベリーベスト法律事務所で働く環境は最適だと思います。