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私はかつて、いわゆるインハウスローヤーでした。司法研修が終わった直後に就職した企業は金融機関だったため、主に反社会的勢力との契約を切る仕事に従事し、そのほかにも社内の法務・運用をチェックする業務に携わっていました。次に就職した企業でもインハウスとして、店舗展開する際の契約書チェックなどを行っています。いずれも大きな事件となりそうなときには外部の法律事務所に委託することになるため、その橋渡し役も担っていました。
しかし、弁護士を志した理由だった「自ら相談者の悩みや事件を解決に導きたい」という思いはインハウスでは実現できません。そこで、法律事務所で勤務することになりました。その事務所で扱っていた事件は、9割が相続関連で、残りの1割が債務整理です。個人の依頼者さまが抱える問題を解決に導く体験は、非常にやりがいのあり、充実したものでした。
企業法務、相続、債務整理と、かつて携わった業務によって身についた知識・知見は、現在も生きています。
ベリーベストへの入所は、受任する分野が幅広いことと、同じ大学院出身の千葉オフィス所長 阿萬先生の紹介で決意しました。いわゆるカタカナ系の弁護士事務所は、スタッフが若く、伝統やしきたりがないため、弁護士が育たないと敬遠される方もいるようです。相談者から見ても、毎回担当する弁護士が違うというイメージがあり、私も当初は、ひとつの案件であっても最初から最後までを受け持つことができないのではと考えていました。
しかし、入所してみてその印象は覆されました。大手だからこそ、各分野を熟知する弁護士が多数そろっているのです。わからないこと、複雑な事件、これまで携わった経験がない分野があったときは、もちろんまずは自分で勉強します。しかし、所内には各分野を熟知した弁護士が多数在籍しています。答えを見つけられないときや悩んだときは、聞きづらいということは一切なく、すぐに聞くことができますしすぐに教えてもらえます。勉強会が定期的に開かれている点も、非常に大きなポイントです。間違いなく、ベリーベスト法律事務所で働く、大きなメリットでしょう。
それから驚いたことは、パラリーガルさんや事務、WEBチームなど、弁護士の活動を支えるスタッフが非常に優秀なことです。多くの弁護士事務所では電話対応や郵便物を出すときに切手を貼るという作業すら、自分で行わなければなりません。しかし、ベリーベスト法律事務所では、事件の内容だけに非常に集中して対応ができる点も、素晴らしいと感じています。右も左もわからない若手であってもしっかりサポートしてくれます。本当にいつも感謝しています。
ベリーベスト法律事務所の入所直後は、東京オフィスで過払い金や交通事故、B型肝炎の案件に対応していました。現在は、柏オフィスの所長弁護士として業務にあたっています。東京オフィスの業務と大きく異なる点は、特定の分野だけでなく、相談者のニーズがある分野すべてを対応する必要がある点でしょう。毎日が勉強の連続ですが、非常に充実しています。
柏オフィスでは、毎日3件程度は相談などのご来所があります。したがって、弁護士相談や、警察署や拘置所、裁判所などに出向く業務を軸にスケジュールを組むことになります。そのほかに、各オフィスサイトならではの業務としては、WEBサイトに掲載してもらうコラムのリーガルチェックなどもあります。人によっては雑用に感じるかもしれない業務かもしれませんが、これもまた非常に勉強になると感じています。
相談者の都合に合わせて仕事帰りに相談を受けることもあるため、規則正しく……というわけにはいきません。しかし、自分のペースでスケジュールを組んで仕事ができます。自宅からも徒歩10分という大きなメリットもありますし、オフィス勤務はきっと、私に向いている働き方なのでしょう。
そのほかには、新オフィスの開設時や、ほかオフィスの移転時に伴う契約書などの最終チェックを行うことも私の仕事のひとつです。さらには、ほかのオフィスの弁護士から、相続案件についてアドバイスを求められることも少なくありません。
日々、過去に培った知見を生かしつつ、新たな経験をさせていただいているという状態です。
弁護士の多くが、司法試験で選択した分野の知識のみで「弁護士としての経歴」をスタートさせることになります。しかし、多忙であるがゆえにあらためて別の分野を勉強する時間はほとんどありません。どの仕事もそのような面があるかもしれませんが、弁護士は、依頼者にいただいた相談によって成長させていただく仕事であると言えるでしょう。
ベリーベスト法律事務所のオフィス業務では、本当に幅広い相談をいただくことになります。もちろん、日々勉強が欠かせません。しかし、ひとりではないという点は、非常に心強いものです。私も柏オフィス所長のお話をいただいた当初は、経験面などで不安はありました。しかし、やはり東京オフィスや他オフィスの弁護士からいつでもアドバイスをもらえるという心強さがあります。パラリーガルさんたちのサポートもあり、余裕をもって難しい案件にも対応できるのです。
結果、相談者の話をしっかり聞き、最後まで責任をもって解決まで導くことができます。人のために働きたいという方にとっては、非常に良い環境でしょう。また、対応できる分野の幅が幅広い点も大きな利点です。しかも、日々新たなことに挑戦し続けている事務所でもあります。今後もおそらくまた面白い進歩を遂げるのではないでしょうか。これから入所を検討している方も、一緒にその進化を楽しんでいただきたいなと思います。