想像よりも遥かに、いわゆる「企業法務」案件が多かった

井川 智允

Igawa Tomomitsu

アソシエイト弁護士 /  70期

#元公務員

井川 智允

ベリーベストに入所した理由、また入所して良かったことを教えてください

仕事の種類は非常に多く、この点は日本一ではないかと

ベリーベストに入所した理由は、4点ほどあります。

1つ目は、既に所属している昔からの友人が複数いたことです。
親しい友人から実際に話を聞いていたので、働く環境を知ったうえで入所の判断ができたことは大きかったかなと思います。友人が仕事の同僚になるというのは不思議な感覚がありますが、仕事上の立場に関係なく、いろいろと頼ることができることに安心感があります。

2つ目は、所属する弁護士やパラリーガルの人数が多かったことです。
これまでの自分の経験や性格から、限られた人数の事務所で仕事をするよりも、多くの弁護士やパラリーガルの皆さんと関わりながら仕事をするほうが、伸び伸びと仕事をできるし、楽しめると思ったからです。実際、東京オフィスの場合、民間企業のような感覚もあり、いろいろな弁護士やパラさんと一緒に案件を担当したり相談したり(仕事外では、のみに行ったり遊びに行ったり)していて、楽しめています。

3つ目は、志望していた検察官の道が絶たれたことです。正直なところ、これが1番大きな理由かもしれませんね。消極的な理由で申し訳ありません。しかし、今は弁護士としてベリーベストに入所して良かったと思っています。

4つ目は、他の事務所と比較して、仕事の種類が多そうだったことです。実際、仕事の種類は非常に多く、この点においてベリーベストは日本一ではないかと思います。

入所後のベリーベストの印象を教えてください

想像よりも遥かに、いわゆる「企業法務」案件が多かった

入所した理由と重なりますが、弁護士やパラリーガルの人数がとても多く、いろいろな経歴や考えを持つ方がいること、仕事の種類が非常に多いことです。
実際に、さまざまな人がさまざまな仕事をしているので、事務所に入ってからも、仕事のことも仕事以外のことも幅広く選択することができました。

入所後に変化したベリーベストの印象は、想像よりもはるかに、いわゆる「企業法務」案件が多かったことです。
たとえば、私が最初に担当した大きな案件は、いわゆるM&Aの際に行われるデューデリジェンスでした。担当といっても、1人で全て対処する訳ではなく、弁護士5人で構成されるチームに所属して方針を相談しながら案件を進めることになるので、全ての責任を1人で負う訳ではありません。もっとも、私が担当した買収対象外者の許認可に関する分野が、結果としてクロージングするかどうかを決める重要な内容となっていたため、プレッシャーもありましたが、非常に達成感のある案件でした。

仕事以外で驚いたことは、自由なタイミングで休みやすい、ということです。一般的な事務所だと、弁護士自体の人数が少なく、1人でも弁護士が休んでしまうと、事務所全体が回らなくなってしまうことが多いかと思います。一方で、ベリーベストの場合、弁護士の絶対数が多いことから、期日の調整等をすれば、長期休暇が取りやすいため、海外旅行などもかなり行きやすいと思います。私の場合ですと、たとえば、最近九州に出張へ行った際、その出張の日程を週末に調整したうえで、年次休暇(弁護士は年に5日間)も利用して、屋久島の縄文杉を見てきました。

また、私自身のことではないのですが、結婚されている女性の場合、男性の転勤に伴う転居があったとしても、ベリーベストは日本全国にオフィスが多くあるので、一緒に転居することが容易なようです。勤務地が変わった場合も、引き継ぎが可能な案件は全て引き継ぎ、依頼者との関係で引き継ぎが難しいものなどは、元々所属していたオフィスに在籍する弁護士と共同で案件にあたるなど、フレキシブルな対応をされているように思います。

ベリーベストに入所する前はどのような仕事をされていましたか

ベリーベストの弁護士の中にも、私と同じような元公務員など、様々なバックグラウンドを持った方がいる

ベリーベストに入所する前は、公務員をしていました。一般の方に業務内容を説明するのは難しいのですが、いわゆる調整業務がメインでした。

公務員の仕事は、世間のイメージと異なり、責任が重たく、期限が厳しい仕事も多くありました。また、公務員の仕事で切なかったことの1つとして、直接県民の方から感謝されることがほとんどなかった、ということがあります(私の業務が本庁の調整業務だったことも理由にありますが)。一方で、弁護士の仕事は、直接依頼者と関わり、依頼者の利益のためにベストを尽くし、その結果が直接依頼者や自分自身に返ってくるという点で、前職とは大きく異なるな、と感じます。実際、ベリーベストのなかで、企業法務、一般民事、刑事事件とさまざまな案件に関わっていると、さまざまな依頼者と関わり、その関わりのなかで達成感があったり、自分自身の成長を感じられたりしている気がします。

公務員だった当時の知識自体が、いまの仕事に直接役立つことは、正直なところ、あまりありません。もっとも、公務員になった当初、指導をしていただいた直属の上司の叱咤激励や、仕事に対する考え方は、いまの自分の仕事に対する根幹になっている部分があります。
ベリーベストの弁護士の中にも、不動産業界や企業の法務部、私と同じような元公務員など、さまざまなバックグラウンドを持った方がいて、その経験が実際の仕事に生きている人も多くいます。

皆さんの中にも、司法試験に合格して弁護士になった時期自体は遅くとも、さまざまな経歴をもった方がいらっしゃると思いますが、ベリーベストの場合、若手であることが絶対条件ではなく、そのような経歴も尊重される事務所なのではないかな、と考えています。

現在の役割・業務内容を教えてください

現在の業務内容についてですが、企業法務、不動産取引、インターネット紛争、医療問題、家族紛争、債務整理、労働事件、刑事事件といった案件に関わっています。逆に、通常の弁護士事務所で多く扱う事件のなかで経験が浅いものがあるとすれば、交通事故に関する紛争くらいかもしれません。

企業法務は、M&Aにおけるデューデリジェンス、企業の海外進出支援、投資契約書のチェック、取締役の不正行為に関する相談、非上場会社の事業承継などさまざまなものがあるので、ひとくくりにできないかもしれません。

不動産取引に関するものは、建築瑕疵に関する建築調停事件、不動産投資に関する銀行との間の融資交渉、近隣住民同士の相隣関係問題、オフィスビルに関する原状回復特約に関する紛争、都道府県庁との建築制限に関する折衝、不動産投資スキームに関する検討など、比較的専門性の高い分野に携わっています。

インターネット紛争は、いわゆる発信者情報開示請求や投稿記事の削除を求める仮処分が多く、ブログ主などの個人に対する任意請求、大衆雑誌の編集部との交渉、大手インターネットメディアとの訴訟など、比較的新しい法分野を担当しております。

医療問題は、医療法人の顧問業務、医療過誤事件に関する被害者側請求をはじめ、弊所で数多く取り扱っているB型肝炎給付金訴訟にも関わっております。

家族紛争は、外国籍の方の相続問題、一般的な不貞慰謝料請求事件などを担当しています。先ほどお話した事業承継案件は、ここに分類するほうが正しいかもしれません。

債務整理関係は、個人の破産申立事件から過払金返還請求訴訟もありますが、債権回収や詐害行為取消訴訟の中で債務整理の問題が関係してくる場合があるなど、さまざまな場面で関わっている気がします。

労働事件は、使用者側として競業避止義務違反に関する事件、残業代請求に対する対応、不正行為をしている社員に対する対応などを経験しています。多くはありませんが、労働者側の案件について担当する場合もあります。

刑事事件は、財産犯、知能犯、性犯罪など、事務所の中でも多くの案件に関わっている立場かもしれません。企業法務をメインにしている一方、個人的には、刑事事件が1番やりがいを感じているかもしれません。

担当案件の分野別の割合を教えてください

本当にざっくりですが、企業法務5、一般民事2、刑事事件3くらいかもしれません。
正直、いわゆる「企業法務」と「一般民事」の分類が難しいことも多いため、あまり意識していません。

1日の仕事の流れを教えてください

真面目にさぼらず仕事をやっていれば、かなり自由に時間を使える

日によって大きく変わるのですが、私は全体的に夜型です。

ベリーベストの場合、コア・タイムがあって、基本的に朝10時から夜19時まで仕事をしていますが、前日が夜遅くなったときなどは、昼ごろに出社して、そのまま遅くまで働くこともよくあります。
たとえば、ある1日は、午前10時開始の期日のため裁判所へ直接行き、帰りにお昼ご飯を食べてから事務所に出社します。

昼13時頃に事務所へ戻ってからは、依頼者の来社対応や、複数の弁護士と担当している案件の打ち合わせなどを行います。その合間で、電話対応、メールチェック、パラさんからの質問に対する回答など、こまごましたことに対処します。時間に余裕がある場合は、日中に起案をするときもあります。

夕方17時頃になると、休憩を兼ねて夕飯を食べるとともに、クリーニングを取りに行くなど私生活のこまごましたことを済ませたりしています。
夜19時頃から、日中なかなか連絡がとれない依頼者へ架電しています。
夜20時頃から、集中して起案をすることが多いです。事務所のすぐ近くに住んでいるので、集中力が切れたらシャワーを浴びに帰ったりしながら、深夜まで起案をすることもあります。

また、別のある1日は、前日に顧問先から「急ぎの案件があるのですが、明日の朝に具体的な質問をさせていただきますので、当日夕方17時までに書面で回答をお願いします。」といった予告があるときがあります。
この場合、午前10時前の時点で出所して準備しておき、具体的な質問があれば、すぐに検討へ入ります。資料の整理、資料の確認、他の弁護士との方針検討、リーガルリサーチ、ドラフトの作成、弁護士同士での検討、最終案の作成を行います。場合によっては、お昼ご飯を抜いて作業をするときもあります。

そして、夕方17時前に顧問先へ回答し、一息入れるために食事へ出掛けます。その食事の最中に、顧問先から追加の質問等があり、日をまたいで構わないのでできるだけ早く回答が欲しい旨の依頼があるときもあります。
このような場合、そのあとすぐに先ほどと同じような作業へ取り掛かり、回答自体は日付をまわった深夜に提出することもあります。
追加質問に対する回答が終わった後は、担当した弁護士同士で六本木や麻布十番でのんだりします。

一方で、所属委員会のイベント(私の場合は、法教育委員会主催の「夏休み子ども法律学校」など)で平日も1日抜けていることがあったり、個人事件の対処や弁護士会の派閥活動に関する調整で半日過ごしたりすることもあります。

真面目にさぼらず仕事をやっていれば、かなり自由に時間を使えるという点が、個人的にはかなり気に入っています。

ベリーベスト法律事務所では、新人弁護士向けの研修制度があると伺いましたが、どのような研修制度なのでしょうか

入所時研修、OJT、全ての弁護士が参加可能な所内勉強会などさまざま

研修制度は、入所時研修、オンザジョブトレーニングにあたるジョブローテーション、全ての弁護士が参加可能な所内勉強会、外部講師を招いて行われる勉強会など、さまざまなものがあります。

研修制度とは少し異なるかもしれませんが、入所間もない頃、投資契約書に関する意見書の添削をパートナー弁護士にしていただいた際、想像以上に書面の修正が入ったことについて、非常に驚かされました。
指導弁護士にもよるでしょうし、私自身の能力不足もあったかと思いますが、ワードの変更履歴を見ると原文が分からないような意見書になっていました。しかし、同種の契約書チェック等をするときは、パートナーの先生に添削していただいた当該ワードデータの変更履歴やコメント欄をいまでも見直しながら、参考にさせていただいています。

また、勉強会は、自身が経験の無い分野のうち、書籍等が豊富でない分野や、なかなか手を出しにくい分野の勉強会が参考になるかと思います。個人的には、民事信託に精通した弁護士による勉強会(実際に各自で信託契約書を作成しました)や、継続的に開催されている刑事弁護の勉強会(元検察官による模擬公判などを行いました)が役に立ちました。

弁護士を目指している方や、ベリーベスト法律事務所への入所を検討されている方へメッセージをお願いいたします

期の若い弁護士が活躍できる場面が数多くある

ベリーベストは、期の若い弁護士が活躍できる場面が数多くあります。自分自身で個々の事件について主体的に判断し、自分自身の方針に基づいてベストを尽くし、案件の度に検討と改善を繰り返しながら、仕事の幅を自由に広げることができます。
私自身、入所前には想像もしていなかった幅広い案件に携わっています。実際に、このインタビューに答えている最中も、日本企業のベトナム進出という、いままで関わったことのない案件が動き出しています。

ベリーベストに入所されれば、日々の変化の早さに戸惑いながらも、事務所の成長や自分自身の成長を感じることができるかと思います。
ベリーベストは、常に変化を求める事務所であり、皆さまの変化を受け入れる事務所でもあります。私たちと共に、試行錯誤を繰り返しながら、変化と成長を遂げていただければ幸いです。

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